1937年の絵画に「スマホを手にした先住民族の姿」が描かれていた?!
その時代に存在するはずのない遺物を「オーパーツ」と呼びますが、私たちは時に、
先人たちの遺した美術品の中に、それを発見することがあります。
「オーパーツが描かれている」として、海外掲示板・Redditで話題になった一枚です。
西欧人と先住民族の入り乱れる様が描かれていますが、中央やや右下にいる男性に注目してください。
右手に持っているその物体は、明らかに、私たちが慣れ親しんでいる「スマホ」に見えます。
では、この絵画はいつ制作され、何を描いたものなのでしょう?
そして、男性が手に持つ「スマホ」のような物体は、何なのでしょうか?
https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2022/10/ind... この絵画は、1937年に、イタリア人画家のUmberto Romanoが描いた
Mr. Pynchon and the Settling of Springfieldという作品です。
この絵は、1636年頃に、イギリス人の一団が米マサチューセッツ州スプリングフィールドに
やって来て、町を建設する様子を描いています。
彼は本作を、スプリングフィールドにある郵便局の壁画パネルとして完成させています。
気になるのは、このスマホらしきものを手に持つ先住民の男性です。
1636年にスマホなんてありませんし、もっと言えば、ロマーノが本作を描いた1937年にも携帯は存在しません。
それでも、手の中の物体はスマホにしか見えませんし、持ち方も現代人のそれとそっくりです。
中には想像力豊かな人がいて、こんな説を提案しています。
それは、両腕を後ろ手に縛られている男性が、実はタイムトラベラーで、彼から取り上げたスマホを
先住民の男性がいじっている最中だというものです。
無論、これは冗談の一つであり、専門家による真面目な説明では「絵が描かれた当時に、
よく取引に使われていた手鏡か、手斧の刃の一部だろう」と推測されています。
今回の絵画で起きたような盛り上がりには、私たちが特に不思議でもなんでも無いものを
不思議なものに仕立て上げてしまう原理が隠れています。
いずれにせよ、私たちの脳は、普段から慣れ親しんでいるものと形さえ似ていれば、
それと思い込んでしまうようにできています。
本当にオーパーツだと喧伝してしまうといささか問題がありますが、こうした美術品は他にもたくさんある
でしょうから、図鑑や画集を開いて、”オーパーツ”を探してみるのは面白いかもしれません。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/11621...
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