マイナ保険証で救急隊員が病歴・薬など確認、
10月末までに全ての消防本部で…搬送先と共有も
政府は今年度、マイナンバーカードと保険証を一体化させた「マイナ保険証」を活用し、
救急隊員が患者の医療情報を確認する仕組みを全国で導入する。
10月末までに全ての消防本部で展開し、適切な応急処置や搬送する病院の選定につなげ、
救える命を増やしたい考えだ。
救急隊員が現場に到着した際、急病人らの同意を得て専用のカードリーダーでマイナ保険証を読み取ることで、
病歴や通院歴のある医療機関、服用している薬などを確認できるようになる。搬送先の病院ともこれらの情報を共有し、
受け入れ準備を進めてもらうことも可能だ。
総務省消防庁がカードリーダーなど、機材の整備費用を負担して利用を促して準備が整った各消防本部から
順次実施し、最終的には全720消防本部の5334隊で導入する。
消防庁は昨年度、先行事例として、東京消防庁や大阪市消防局など、67消防本部の計660救急隊で実証事業を行った。
約2か月の期間中、搬送時にマイナ保険証の情報を閲覧したケースは1万1398件あったという。
なかには現場に駆けつけたところ、90代の男性が意思疎通できない状態にあり、一緒にいた妻も既往歴を
把握していなかったが、マイナ保険証から服用薬やかかりつけ病院が分かった事例があった。
また、意識がもうろうとしていた患者の服薬情報から病名を推測し、搬送先の医療機関が検査や手術の
準備に取りかかることができたなど、有効性が証明された。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250510-OYT1T50172...
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