「拉致風化させない」石破首相の言葉に抱く横田早紀江さんの“違和感”…
政府に求めるのは『被害者の救出』
帰国できていない拉致被害者の親世代でただ1人となった
横田めぐみさんの母・早紀江さん(89)。拉致問題の進展がない中、
早紀江さんは首相の言葉にある違和感を抱いている。
2025年2月、拉致被害者家族会と面会した石破首相は、
「この問題が風化することがあってはならない。時間の経過とともに拉致問題が
風化していくのと反比例する形で、私どもは国民に対する啓発運動をやって
いかねばならない」と発言。
石破首相が折に触れ語る「拉致問題を風化させない」という言葉。これをどう受け止めているのか
早紀江さんに問うと、間髪入れずに「それは、本当におかしい話」と返ってきた。
「そんなことを言うのではなく『早く取り返さなくてはいけない』と言ってもらわないといけない。
『風化しないように』というものがなければ、拉致問題は話になっていかないという意味にしか取れない。
そんなことじゃない」
国家主権が侵害された拉致の重大さを忘れないために、二度とこのような問題が起こらないために、
あるいは被害者救出を国民の総意とするために、“風化防止”に言及する首相。
しかし、被害者本人、そして家族にとっての拉致問題の解決は、今すぐにでも帰国が実現し、原状復帰が
叶うこと以外にはあり得ない。政府に求めるのは被害者の救出、その一択だ。
早紀江さんは次の誕生日で90歳、めぐみさんは61歳になる。
「とにかく元気で生活していてくれさえすれば、私達は最後まで頑張れると思う。助け出してあげたい。
どうしたら助け出せるだろうということばかり考えている」
拉致問題の風化防止を声高に唱える日本政府は、早紀江さんの心からの叫びに背を向けてはいないだろうか。
https://www.fnn.jp/articles/-/88954...
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