「もうええでしょう」
緊迫した売買交渉の場で、男が発する名ぜりふ。去年、配信されたドラマは大きな話題を呼んだ。
所有者になりすまして土地を無断で売買し、多額の金をだまし取る「地面師」。
ドラマの世界だけではない。8年前には、東京都心の一等地をめぐって大手住宅メーカーが55億円をだまし取られ、世間を驚かせた。そして今度は、大阪の街を舞台に事件は起きた。
被害総額は14億円余り。どのようにして多額の“取り引き”を成立させたのか。地面師の実態を取材した。
●「地面師」グループは男女4人か
詐欺などの疑いで逮捕されたのは、大阪 東大阪市の会社役員 福田裕容疑者(53)と住所不定 無職の粂陵平容疑者(24)。
警察によると、去年2月から3月にかけて、大阪の繁華街 ミナミにある3か所の土地と建物の所有者になりすまし、不動産会社2社と売買契約を結んであわせておよそ14億5000万円をだまし取った疑いが持たれている。
土地と建物は、70代の女性が社長を務める会社が所有していたが、2人は偽造された女性の運転免許証などを使ってうその法人登記を申請し、社長が交代したように装った疑いがある。
さらに警察は、2人とともにうその登記の申請に関わったなどとして、60代の女の容疑者を逮捕したほか、別の70代の女性についても任意で捜査を続けている。
●“鍵が開かない” 現れた見知らぬ5人
事件が発覚したきっかけは、物件の住人からの連絡だった。
管理人によると、去年3月中旬「建物の鍵が開かない」と所有者側に連絡があり、様子を見に行ったところ、入り口の鍵穴が勝手に交換されていたという。
驚いた管理人。
さらに、建物の階段から見知らぬ5人の男性が降りてきた。
NHK取材班、渾身ルポルタージュ。まだまだ続くよ以下ソース!
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250624/k1001484316...
返信する