ナイキの凋落が一層鮮明に…
「東京2025世界陸上」男女マラソンのメダル獲得0個で
箱根駅伝での着用率に"暗雲"
東京で34年ぶりに開催された世界陸上の会場・
国立競技場には計約62万人が来場した。
視聴者がもっとも注目するのは、「シューズ」だ。誰がどこのブランドを
履いたのか。陸上ファンならずとも気になる人が多いだろう。
強豪国の場合、ユニフォームはブランドが国単位で契約していることが多い。
そのため選手個人が選ぶことはできないが、スパイクやシューズは個々の
選手に委ねられる。
男子100mはオブリク・セビル(ジャマイカ)が9秒77で優勝。
3位のノア・ライルズがアディダス、
2位のキシェーン・トンプソン(ジャマイカ)はナイキを着用していた。
各ブランドがしのぎを削る、厚底シューズはどうだったか。
マラソン競技はそのバトルの優劣を端的表している。
男子マラソンで最後に壮絶なスパート合戦を制したアルフォンス・シンブ(タンザニア)は
アディダスの「ADIOS PRO EVO 2」、同タイムで惜しくも敗れたアマナル・ペトロス(ドイツ)が
プーマの「FAST-R NITRO ELITE 2」、3位のイリアス・アウアニ(イタリア)はアシックスの
「METASPEED RAY」を着用していた。
世界陸上のマラソン以外の競技をひっくるめてみても、過去の活躍が強烈すぎたこともあり
ナイキが輝きを失っている感は否めなかった。次回箱根駅伝での着用率をさらに下げるようだと、
元祖厚底ブランドの失墜が印象付けられてしまう。
厚底を含めシューズに関してはすでにナイキ一強の時代ではなく、まさに群雄割拠状態。
どのブランドも高性能モデルを続々と登場させている。前述したように、ナイキ、アディダス、
アシックス、プーマなどメジャーブランドだけでなく、フランスの新興キプランや、アメリカの
老舗サッカニーといったブランドを履いた選手も今大会で活躍を見せた。
強烈なブランドイメージを築くためには、いかにバリューのある選手と契約するのか。
ますます特別な才能を持つアスリートの“獲得合戦”が熾烈になっている。
https://president.jp/articles/-/10369...
返信する