私たちの暮らしを支えているプラスチック製品。
しかし世界中の海にプラスチックごみとなって流出し環境汚染を引き起こしています。
海岸に漂着するプラスチックごみによって深刻な影響を受けている離島、対馬の現状を取材しました。
(World News部記者 吉田麻由)
◆国境の離島で
私たちが向かったのは、長崎県・対馬市です。
九州と韓国の間に位置し、「国境の離島」とも呼ばれています。
島のいたるところに原生林が残され、透き通った海、美しいリアス海岸も広がっています。
豊かな自然を誇る対馬。
しかし島の海岸で異変が起きています。
海洋プラスチックごみが大量に漂着し、その量が年々増えてきているのです。
私たちは、対馬で長年暮らしている末永通尚さんに現地を案内してもらいました。
訪れた海岸は、プラスチックごみで埋め尽くされていました。
漁具が目立ちましたが、ペットボトルや食品の容器、歯ブラシ、さらには長靴まで日用品も多く見られました。
ごみが何層にも積み重なってボロボロに劣化していて、足場もなく、その上を歩いていると何度も転びそうになってしまいました。
夏の暑い日だと、こうした海岸からは生ごみのような悪臭が漂ってくるということです。
さらに驚いたことに、ゴミは日本国内からだけではありませんでした。
流れ着いた買い物かごにはハングルの文字が。
食品の包装には、中国語も。
近隣の韓国や中国からも、海流や季節風の影響で、大量のプラスチックごみが流れ着いていたのです。
対馬市がおととし、海岸に漂着したペットボトルを調べたところ、およそ7割が韓国、中国由来のものだったとみられるということです。
対馬で生まれ育った末永さん。
東京で暮らしていた時期もありましたが、対馬の自然にひかれ、10年ほど前に島に戻って来ました。
故郷の美しい海岸がごみによって汚されていくことに心を痛めています。
以下ソース(長文)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230215/k1001397596...
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