「エリスリトールは危険」という論文が、2023年2月27日にネイチャー・メディスンに一つ発表されたということです。
ネイチャー・メディスンは権威ある医学雑誌の一つですが、この論文は「後ろ向きコホート研究」の解析をしたもので、
そもそもエビデンスレベルは低いのです。
一方、過去数十年に渡って、エリスリトールの安全性を証明する論文は、極めて多数報告されています。
たった一つの論文でうろたえる必要はありません。
私は、今までも今後も、普通にエリスリトールを使用します。
糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)をもつ糖質が得られますが、
これらを「糖アルコール」と言います。
虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カロリー甘味料としてよく使用されています。
代表的なものに、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。
これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、
甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これらの糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。
妊婦にも大丈夫です。
糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。
他の糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇させますが、上昇幅には個人差があります。
返信する