福岡県那珂川市の私有地の山林で、同市議会の男性市議が山菜を無断採取していたことが、捜査関係者などへの取材で分
かった。その場で山林所有者に見つかり返したが、身分を隠そうと偽名を使ったという。森林で山菜を許可なく採る行為は
森林法で禁止されている。市議は西日本新聞の取材に対し「申し訳ないことをした。見知らぬ場所ではもう山菜を採らない」
と話した。
捜査関係者などによると、市議が採ったのは“山菜の女王”と呼ばれる「コシアブラ」。4月6日午後、同市山田の山林で
20本ほどのコシアブラが入ったポリ袋を持って1人でいるのを所有者が発見した。市議は問い詰められて「フジノ」と偽名
を使ったが、免許証や車検証の提示を求められて本名を明かしたという。
市議は取材に「この辺にあるっちゃないかなと(知人に)聞いて、見よったらあったので採った。散歩がてら道端のツク
シやフキを採る感覚。私有林とは思わなかった」と話した。採った数は5、6本ですぐに返したと釈明し「立場があるのでと
っさに偽名を使ってしまった」と述べた。
山菜を所有者に無断で採る行為は私有、公有、国有林を問わず森林法違反(森林窃盗)の罪に問われる可能性がある。罰
則は3年以下の懲役または30万円以下の罰金。県警春日署は、山林の所有者に被害届を出す意思がないことから立件しない
方針。市議は署長宛てに、二度としないとの趣旨の申立書を出した。
所有者は「一目見れば手入れしている場所だと分かったはずだ。育てている山菜を採られる被害が相次いでおり悔しい。
犯罪だと知ってほしい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd31d084b2951f66a311e...
返信する