パトカーは税金で調達されるため、費用を抑えることが重要です。そこでパトカーを導入する際は、
入札により一番安い価格を提示したメーカーのクルマが選ばれます。
なおパトカーの購入には、国の予算「国費」で買う場合と、都道府県それぞれの予算「県費」で買うパターンがあります
(そのほか「寄贈」によるものも)。前者では、警察庁が数千台規模で購入し、日本各地に配備を行います。
さらに国費で購入されるパトカーの場合、どんな車種でも良いわけではなく、警察庁が定めた「仕様」を満たさないとなりません。
その仕様はたいへん細かいため、無線警ら車に関する内容を以下に抜粋すると、
・車体は、セダン型で4ドアであること
・排気量は、2500cc級以上であること
・前部席の座面から天井までの高さは900mm以上であること
・乗車定員は、5名であること
・各座席は、承認を受けたビニールレザー等の耐水性・耐久性の高い素材とすること
・ブレーキは、四輪ディスクブレーキ同等以上で、アンチロックブレーキシステムを装備していること
・サスペンションは、トランクルームに常時約60kgを積載し、かつ昇降機構付き警光灯を搭載して約20万km走行することに耐えうる構造とすること
・トランクルーム容量は450リットル以上あること(無線警ら車4WDは430リットル以上)
・トランクは、約1万回の開閉を行うことに耐えうる構造とすること
このように、とても厳しい内容となっています。
そこで各メーカーは入札に望むために「パトカー専用グレード」を開発することが多いようです。
https://kuruma-news.jp/post/65117...
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