さらりとした豚骨スープと、もっちりとしてコシのある極細麺が絡んだ博多ラーメン。東京で本格的な博多ラーメンが楽し
めるとあって、週末には行列ができるほどだ。
その人気ラーメン店で悪質な無断キャンセルが相次いでいる。取材班は東京・高田馬場の「博多ラーメン でぶちゃん」に
向かった。
おいしい状態で食べてほしい “独自ルール”とは
甲斐康太店主:
これですね。連絡なしキャンセル14回。
何者かがグルメサイトで10人の予約をして、当日店に現れない「無断キャンセル」が相次いだのだ。今週だけでも2回、
合わせて14回も被害にあったという。店主は、何者かによる嫌がらせではないかと話す。
甲斐康太店主:
(無断キャンセルが入ると)2時間、他のお客さんが予約を入れられない。本当は席が取れるのに、取れないお客さんが発
生している部分に関しては、悪質だと思いますね。
店主の甲斐さんは、“ラーメン界の異端児”として知られている。来店客は「(店主は)普段は変わっている感じもあり
ますけど、すごいこだわりを感じている」「店長のこだわりがすごくて、ちょっとびっくりしました」などと話していた。
店には、おいしいラーメンを食べてもらうための独自のルールがある。
1つ目は「ながら食い禁止」。混雑時にスマホで動画などを見ながら、ラーメンを食べる“ながら食い”を禁止にしている。
それにはこんな理由があった。
甲斐康太店主:
博多ラーメンなので、麺が1mmしかないんですよ。なので(おいしい状態は)もって1分なんです。1分以上経つと、スー
プを吸ってしまって伸びて。僕らは“ラーメンが死んでいる状態”と表現します。
2つ目のルールは「バリカタ禁止」。一番おいしい麺の硬さで食べてもらいたいとの理由から、麺のゆで加減を選べない。
甲斐康太店主:
(ゆでの甘いバリカタは)アミノ酸が加熱によって生成されないから、おいしいわけがないんです。本当においしい状態を
提供します、というだけです。
悪質なキャンセルをした人物は、店主のこうしたこだわりが気に食わなかったのだろうか。また店主をめぐっては、SNS上
の歯に衣着せぬ発言が賛否を呼んだこともあった。
甲斐康太店主:
SNSでは自分の言いたいことを発信していて、恨まれやすい人間ではあるんですけど。しょうもないことはやめなさいと思
います。
橋下綜合法律事務所の松隈貴史弁護士は、飲食店などに悪質な予約のキャンセルを繰り返した場合、偽計業務妨害の罪で3
年以下の懲役、または50万円以下の罰金に課される可能性があるという。
店主は今後の対応について弁護士と相談しているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/301ee33ef6ddb5fbf4e42...
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