1/25(木) 7:08配信
崩れた家屋の前で、警備犬はじっと動かなくなった。
最大震度7を観測した能登半島地震。被災地で捜索活動に当たった大阪府警幹部は、
訓練と異なるしぐさに驚いた。がれきの中から見つかったのは、本来は警備犬が
反応しない心肺停止状態の女性だった。
府警警備2課課長補佐の森島正警部(57)は2日、警備犬1頭を率いて石川県の被災地に入った。
8日まで輪島市内で機動隊員らとともに安否不明者の捜索を実施した。
「ワン」。倒壊した2階建ての家屋を捜索していた7日、警備犬が一度だけほえると、
ハンドラー(指導手)の顔を見てその場にとどまった。
訓練では、災害現場を模した場所で木箱などに人が隠れ、ほえ続けることでハンドラーに
要救助者の存在を知らせる。それ以外の場面ではほえないように訓練されており、一度だけ
ほえる合図はない。崩れた家屋で見せた反応は、これまでにないものだったという。
いつもと違う様子に驚き、別の警備犬に確認させたところ、同じ場所で伏せて動かなくなった。
ハンドラーは「家屋の下に被災者がいる」と確信。がれきの中から50代女性を見つけたが心肺停止状態で、
その場で死亡が確認された。
余震が続く中、二次被害を警戒しながらの捜索は難航を極めた。依然として19人が安否不明で、森島警部は
「一人でも多くの人を救助し、家族の元に帰してあげたいと活動したが、全然見つけられなかった」と悔しさをにじませた。
府警は24日までに、延べ539人の警察官と5頭の警備犬を派遣。被災者5人(2人は心肺停止状態で発見)を救助している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c72bd7f2cde6781f6eb20...
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