「4月1日に入社できません」
新年度スタートを目前に、採用内定者から「内定辞退」のメールが来たというX(ツイッター)の投稿が議論を呼んでい
る。企業にとっては「まるで結婚式直前のドタキャン」という見方もあるが、入社直前の辞退に問題はないのか。就職情報
サイトや内定辞退の「代行」を担う弁護士に内情を聞いた。
◇「顔にドロをかけられた」
Xの投稿によると、3月22日、採用担当者に1通のメールが届いた。
「他の会社にご縁を感じたので、貴社には入社できません。申し訳ありません」
職場の空気が張り詰めたといい、投稿者はこう続けた。
「こんな大切なことをメール1通で済ませられたことが重くのしかかる。怒りを通りこしてあきれてしまう。顔にドロを
かけられたような気分だ」
投稿したのは「プライム上場企業で人事担当15年」という人物。3月25日に投稿されると4万以上の「いいね」が付
き、26日には「内定辞退」がトレンド入りした。
これに対し、投稿を読んだ人からは「別にメール1本で内定辞退してもよくないか」「就活生の皆さんは内定辞退すると
きはメールでいいのでできるだけ早く企業に連絡してあげてください」などと、さまざまな反応があった。
◇採用難で人事は悲鳴
就職情報サイト大手「リクルート」の担当者は、入社直前の内定辞退について「企業の人事担当者は胃が痛いでしょう
ね」と同情を寄せる。
新卒一括採用を行う企業では、3月には入社後の配属先決定や研修、地方支社の寮の手配などが済んでいる場合が多い
という。
「3月の内定辞退は『結婚式直前でのドタキャン』に近い。昨今の採用難に加え、追加募集をかけることも難しく、(新
入社員が)『マイナス1』で新年度を迎えることになりかねません」と解説する。
その上で「入社を悩んでいるのであれば、人事担当者に率直に話すことで不安材料が改善される可能性もあります。辞退
を決めたのであれば、一刻も早く伝えることが大事ではないでしょうか」とアドバイスする。
◇賠償請求され「代行」へ駆け込み
続く→
https://news.yahoo.co.jp/articles/b445e4d9f62a157949807...
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