https://news.yahoo.co.jp/articles/138dcc8c39b6d4063efa1... 《昨日プール欠席させたら、あのクソ暑い中プールサイドで見学 屋根はあるものの半透明のプラ屋根
の下、水にも浸かれず見学って… 家帰ってきて39度熱出たんですけど》
7月6日、Xにポストされた怒りの投稿が保護者の間で注目されている。
「ポストに『昨日』とありますから、各地で猛暑日となった7月4日のことでしょう。体調不良でプー
ルの授業を休んだ生徒が、炎天下のプールサイドでずっと見学というのも信じられないですが、まさ
に “プール日和” のこの数日、Xにはこうした『プール授業の見学』についての投稿が多く寄せられ
るようになりました」(事件担当記者)
なるほど、Xを確認してみると
《体調不良で見学の子も保健室では無くプールサイド》
《プール見学する子は暑い中プールサイドで我慢大会 みたいになってる学校現場…》
など、冒頭のポストと同じような書き込みが見つかった。
一方で、
《プール見学組は図書館で読書タイム》
《見学者は全員校長室で自習だった。冷房&しっかりした机椅子&校長または教頭の監督》
といった措置がとられる学校もあるようだ。
なぜ一部の学校は、プールサイドでの見学を強要するのか。学校教育現場の体育授業を管轄するス
ポーツ庁に聞くと、
「地域や児童数の状況などでそれぞれ事情が異なりますので、(一律に)『こうしなければいけな
い』という通達は特にしていません。学校の裁量にお任せしているというところです」
という回答が得られた。意外にも全国統一の指針などはないようだが、東京都港区のホームページ
には、
「文部科学省の指導により『水温と気温を足した温度が65℃以上になる場合』にはプール授業を中
止して、プールを見学する児童・生徒には、図書室など空いている部屋でタブレット端末を使用した
学習を行っている」
といった内容が書かれている。やはり個々の自治体により対応が違うのだろう。
こうした状況に、静岡の中学校で教員の経験もある教育評論家・静岡の元教師すぎやま氏はこう
語る。
「プールについては、学校によって設備や環境に差があるため、全国一律で指針を設けるのが難しい
のです。また、見学生徒を教室で自習させる場合、その監督をどうするかという問題があります」
確かに7月の平均気温が20度前後の北海道と、連日のように35度を超える地域で同一の措置をとる
のは、合理的ではないかもしれない。
「体調が悪い生徒には個別の配慮が必要です。自治体や学校ごとに作成した熱中症対策ガイドライン
を見ながら、現場の教員が柔軟に対応していうというのが現実的です」(静岡の元教師すぎやま氏)
生徒の安全を第一に考えた対応が望まれる。
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