主食用コメの在庫が過去最少に 去年より20%減
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240730/k1001453000... 農林水産省は、30日行われた審議会で、コメの需要や生産に関する現状や
見通しを示しました。それによりますと、先月までの1年間の主食用のコメの
需要は、702万トンと前の年より11万トン増え、10年ぶりに増加に転じました。
農林水産省は、インバウンドが好調だったことに加え、パンや麺など、ほかの
食料品に比べると値上がりが緩やかだったことなどから、需要が伸びたのでは
ないかとしています。これに伴って、民間での在庫も減っていて、先月末の時点では、
156万トンと前の年の同じ時期より41万トン、率にして20%減って、記録を取り始めた
平成11年以降では、最も少なくなりました。
在庫の減少も反映して、先月、JAなどの集荷業者と卸売業者の間で取り引きされた
主食用のコメの価格は、過去10年間では最も高くなっていて、審議会の出席者からは、
値上がりで消費に影響が出ることを懸念する声も上がっていました。
30日の審議会では、せんべいやみそなどに使う加工用のコメも不足していることから、
平成24年以来、12年ぶりに、その対応策として政府の備蓄米を加工用に販売する方針も
決まりました。
林官房長官は午後の記者会見で「現時点で食用米の全体需給はひっ迫している状況
ではないと認識している。今後、令和6年産米の収穫も始まることから、これらの
生産状況も含めて需給と価格の動向を注視していく」と述べました。
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