1985年時点での747SR-46の状態として、
①747は元々アメリカ軍の貨物用として設計されたが、軍の受注競争で不採用になったため旅客機に設計変更した際に15トンの重量増が発生。10トン以上の無理な軽量化を行っている。
②747は他の機体と違って断面が円形ではなく、機首近くになると2階構造の為、洋ナシの様な形になっており与圧が機体に与える力が他の旅客機よりも大きい(亀裂も多く発生し、機体その物が歪む)、更に疲労試験が異常に少ない。
(YS-11は設計寿命の7.5倍。イギリスでは6倍。オーストラリアでは7.5倍。アメリカでは民間機と空軍が4倍、海軍が2倍。 そして747ジャンボ機だけは1倍だった。)
③事故機(JA8119)は個体差によって、特に機体全体が歪んでおり、事故の1便前に客室内で異音がしたり、機体後部の化粧室、トイレのドアの開閉が出来ず使用不可になっていた。
④事故機(JA8119)は個体差によって真っすぐに飛ばないレベルの機体の歪みが起きていた。パイロットは燃料を異常に消費している事を整備に指摘している。
⑤事故機(JA8119)は個体差によってボーイング社から機体に一番ダメージが多く加わる離発着が頻繁に行われる国内線には使わない様に、JALに機体の脆弱性を指摘していたが、
特別に与圧を低くして低高度を飛行するのであれば国内線で使用してもOKと言う事で特注で納品された。
⑥事故機(JA8119)は個体差によって、国内線で使う場合は、ボーイングの指示の通り与圧を低くして低高度を飛行するべきだったが、JALの意向によって高高度で与圧を高くして飛行していた(JALの回答:客室内の快適性や燃料の節約が目的)。
⑦事故機(JA8119)は相当な機体の歪みが生じているうえに、尻もち事故などの修理も不完全だった。
①~⑦が複合的に起きた事で「垂直尾翼が先に破壊された」という説があるようだ。(あくまでも説)
この説だと、ボーイング社としては上記の①と②については既に知っており、しかし「事故機(JA8119)固有の問題によって発生した」としたいため、「圧力隔壁の修理ミスが原因」といち早く発表したとも考えられる。
さらにJAL側も既定の与圧ルールを守らずに運航させていた問題が明るみになってしまう(運輸省などの責任問題も発生してしまう)。
生存者がいてしまうと垂直尾翼が先に破壊されたという状況が明るみになる為、救出を出来るだけ遅らせたのか?という仮説も出ている。
事故後に、機体剛性や油圧系統など、様々な改修を行って事故のリスクを大幅に減少させ、いまだに世界の空を飛んでいるという事 (”なのかもしれない”)。
<下記ほぼ同じ内容ですが、No.158の方が分かりやすいです>
【ワタナベケンタロウ No.157】(※2倍速再生推奨)
https://www.youtube.com/watch?v=NO3QOUMLtF... 【ワタナベケンタロウ No.158】(※2倍速再生推奨)
https://www.youtube.com/watch?v=-AuZAPsc-Z...
返信する