「誰も見たことがない施設をつくりたい」
工藤浩平建築設計事務所(東京・台東)を主宰する工藤浩平氏は、大阪・関西万博に意欲を見せる。
工藤氏を含む若手設計者20組が万博会場内で、合計20の施設を設計している。
公募で選ばれた20組のうちの1組である工藤浩平建築設計事務所は、
「休憩所2」の基本・実施設計を手掛ける。20組の中で休憩所を設計するのは4組。
誰も見たことがない施設とは、どんなものか。
工藤氏が考案したのは、約750個の石を通したケーブルがネックレスのように何本も並ぶパーゴラ建築だ。
膜材を使った軽やかなパビリオンなどが多い万博会場で、
重量感たっぷりの石を多用する休憩所2は異質で強烈な存在になるだろう。
パーゴラは本来ぶどう棚を指す。日本では藤棚もパーゴラの一種だ。
工藤氏は植物ではなく石を用いて、1855m2ある休憩所2の敷地を覆う。
石のパーゴラは高い所で約9.5mと見上げるほどだ。つるす石の総重量は約90トンに及ぶ。
重さが1個90~250kgもある複数の石を鋼製ケーブルに通してつるす。
石を貫通するケーブルが敷地の頭上で列を成し、日よけになる。
ただし、ケーブル同士には隙間があるので日陰はできても、雨にはぬれる。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02484/08130...
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