富士山噴火は 国家的緊急課題


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001 2024/11/11(月) 04:40:11 ID:qK.MULvUvY
8月8日に宮崎県沖でマグニチュード(以下ではMと略記)7.1の地震が発生し、南海トラフ巨大地震臨時情報が発表された。 幸い1週間の警戒中に大地震が起きることはなかったが、この夏私たちの意識の中で南海トラフ巨大地震は現実味を帯びたものとなった。

想定される次回の南海トラフ巨大地震はM9.1という巨大なものであり、地震と津波だけでなく日本列島の火山の噴火を誘発する可能性がある。その最大の危機は「富士山噴火」であり、地球科学を専門とする私としては日本人全員が南海トラフ巨大地震とともに頭に入れていただきたい国家危機管理上の緊急課題である。

巨大地震で活火山が噴火する

火山の噴火は巨大地震によって引き起こされることがある。これは巨大地震によってマグマの存在する「マグマだまり」が引っ張られたり、強く揺さぶられたりして、マグマの状態が不安定になったことを意味する(※1)。

たとえば、2011年3月に起きたM9.0の東日本大震災の後、日本にある111個の活火山のうちの20個が「噴火スタンバイ状態」になった。具体的には浅間山、草津白根山、箱根山、阿蘇山、富士山などで、巨大地震の直後からマグマだまり周辺の地震が増えたのである。

その中で最も警戒すべきなのが日本最高峰の活火山・富士山なのは言うまでもない。富士山は若い活火山であり、人に置き換えれば小学生くらいの「育ち盛り」なので近い将来必ず噴火する。

そして富士山の噴火を誘発する巨大地震としてもっとも可能性が高いのが、2030年代に発生が予測されている南海トラフ巨大地震である(※2)。すなわち、2035年±5年に巨大地震が起きた後に富士山噴火発生というダブルショックが首都圏から東海地域を襲い、日本の政治経済を揺るがす一大事となる恐れがある。

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002 2024/11/11(月) 04:42:27 ID:qK.MULvUvY
宝永地震の49日後に歴史上最大級の噴火

江戸時代には巨大地震が発生した後に、富士山が大噴火を起こした事例がある。1703年の元禄関東地震(マグニチュード M8.2)の35日後に、富士山が鳴動を始めた。その4年後の1707年に、宝永地震(M9クラス)が発生した(図1)。

さらに、宝永地震の49日後に富士山は南東斜面からマグマを噴出し、江戸の街に大量の火山灰を降らせたのである。「宝永噴火」と呼ばれているが、歴史上最大級の噴火であった。

大量の火山灰が2週間以上も噴出し、横浜で10センチ、江戸で5センチも降り積もった記録が残っている。ちなみに、この火山灰について江戸時代の儒者・新井白石が『折たく柴の記』に書き残している。

宝永噴火は直前の二つの巨大地震が富士山のマグマだまりに何らかの影響を与えて噴火を誘発したと考えられている。たとえば、地震後にマグマだまりにかかる力が増加し、マグマを押し出した可能性がある。

また、巨大地震によってマグマだまりの周囲に割れ目ができ、マグマに含まれる水分が水蒸気となって体積が急増し、外に出ようとして噴火を引き起こしたとも考えられる(※3)。

宝永噴火では、地震被害の復旧で忙殺されている最中に、噴火が追い打ちをかけた。この宝永噴火の前に富士山は1511年に噴火している。その200年後に大噴火したわけだが、その後は現在まで300年以上も沈黙している。単純計算すれば富士山の地下では宝永噴火の5割増しという大量のマグマをため込んでいることになる。

いま富士山が大噴火すれば、ハイテクの首都圏では江戸時代とは比べられないほどの被害が出る。政府は2004年に被害総額を最大2兆5000億円と発表したが、その数字は過少評価であると見る火山学者は少なくない。

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003 2024/11/11(月) 04:44:28 ID:qK.MULvUvY
日本の大動脈が分断される恐れも

富士山が噴火した場合に被害は計り知れず、溶岩流や噴石、火砕流、泥流など多様な被害が発生する。特に噴火の初期には、登山客や近隣住民など富士山のもっとも近くにいる人へ危険が及ぶ。

噴火直後に襲ってくるのは「噴石」である。噴火によって様々な大きさの岩の塊が放出され、上空から猛スピードで降ってくる。直径1m以上の大型の噴石が火口から2㎞ほどの範囲まで飛んでくる。噴石は屋根や壁を貫通し、建造物を破壊するだけでなく人間に当たれば死亡するケースもある。2014年9月に起きた御嶽山の噴火では60名近い登山客が犠牲になったが、多くの命を奪ったのは噴石だった(※4)。

噴石による被害は静岡・山梨県にとどまるが、高温のマグマが液体のまま地表に流れ出る「溶岩流」はより広範囲に及ぶ。溶岩流は1日~数週間くらいかけて流れるので、後になってから流域の経済的被害が発生する。富士山火山防災対策協議会」は2021年3月にハザードマップ(火山災害予想図)を17年ぶりに改定した。その結果、想定される溶岩の噴出量は約2倍に増えた。

ちなみに、2004年版のハザードマップでは溶岩流の到達範囲は静岡県と山梨県だけだったが、2021年版では神奈川県の相模原市や小田原市まで到達するとしている。具体的には、溶岩流は最短2時間15分で東名高速に、最短5時間で東海道新幹線の三島駅付近に到達する。そうなれば東西を結ぶ日本の大動脈が分断される恐れがある。

https://www.jiji.com/jc/v8?id=202410hkfuj...

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