なぜ人は端の席に座りたがるのか?
「電車内のどこに座るか」で見えた現代人ならではの深層心理
もし乗り込んだ電車がガラガラだったら?
あなたはどこの座席を選ぶだろか。
男女2000人を対象に実施されたアンケートによると、9割近くが「端の席」、
約7%が「座席には座らない」、約5%が「端以外の席」を選ぶという順になりました。
特に考えずとも、端の席に座るという人が多いんです」(生活情報誌記者)
記者が「電車内でどこに座るか」について、聞き込み取材してみても、さまざまな声が上がった。
「背もたれと壁に挟まれてなんとなく落ち着くので端の席派です。雨の日、壁に傘を
引っかけられるのもありがたくてw」(27歳女性)
「端は争奪戦になるし、お客さんの乗り降りが気になるので、選ぶのは真ん中。
その中でも、人がいる席から1つ飛ばして座ることがほとんどです」(41歳女性)
武蔵野大学名誉教授の小西啓史氏「公共の場で知らない人と関わりたくない、という内向的な
気持ちから誰かと隣り合うのを避けようとする傾向があります。電車の端の席が好まれる理由も、
壁に囲まれることで心理的にも物理的にも他者との接触を減らす“戦略”のひとつと考えられます」
この傾向は特に、都心の電車など「満員が予想される環境」で如実に見られると小西氏は言う。
最後に小西氏は、現代人の特性は電車以外の席でも見られると語った。
「例えばカフェ。混んできた状況でも、人々は“隣に他人がいない”状況を求めます。
人の間に座るぐらいなら別の店に行こうと考える人もいるでしょう。とはいえ、これはあくまで
“一般的な傾向”なので、他者との関わりが気にならない方は、電車やカフェでも人と人の間に
座ったりするでしょう」
電車に座る場所でも垣間見える人間の深層心理。
ストレスフルな満員電車も、別の視点から眺めてみると良いだろう。
https://pinzuba.news/articles/-/1033...
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