1985年に発生した日本航空機墜落事故の原因を巡り「自衛隊が撃墜した」などの陰謀説が
書籍やインターネットで流布されていることについて、日航の鳥取三津子社長は2日、
陰謀説を否定したうえで「特に弊社から発信を積極的にしていく考えは、今のところない」と述べた。
4月10日、参院外交防衛委員会で質疑があり、中谷元防衛相が自衛隊の関与を否定した。
日航・鳥取三津子社長
「私どもはきちんと、原因と再発防止策を国と同じ認識をもって取り組んでいる。
それ以外の考えはない」として陰謀説を否定。
すでに行っている取り組みとして「お客さま、ご遺族、社員に今あるわれわれの
結論をもって提示している」と説明し、現時点で新たに情報発信を行う方針はないとした。
野田靖・常務執行役員
「色々な情報が出ているが、大変な事故を起こした当事者としては、
(旧運輸省の航空事故調査委員会の)事故調査報告書に書かれていることがすべてという認識」
と補足した。
鳥取氏は会見後、陰謀説について「本を出している方の存在は知っていた。
改めて国会で語られたのには驚いた」としながら、「われわれにとって事実はひとつ。
それ(陰謀説)によって右往左往することはない」と明言した。
当時の航空事故調査委員会は87年6月、事故は機内の気圧を保つ「後部圧力隔壁」の
不適切な修理に起因すると推定する報告書を発表した。
https://www.sankei.com/article/20250502-U7PEWJGCFJJXD...
返信する