通学はもう「命がけ」 酷暑を数キロ、ぐったりする子ども…
町長が“公用車で送迎”を始めた切迫した理由「全国的な課題だ」
名古屋市から約40kmの距離にある山間の町、岐阜県川辺町。
2025年5月に当選した木下宙町長は、この7月から小学校1年生と2年生の
低学年児童を対象に、公用車による下校支援を開始しました。
「川辺町はだいたい学校から3km後半ぐらいの距離から通学する子どもが各方面にいます。
帰る途中で、カラになった水筒をひっくり返して、出てこないなみたいな感じで、
道ばたにうずくまっているような姿をみてきました。歩く距離も長いのですが、
その長い距離を炎天下、低学年の子どもたちだけで自力で帰らなければならない。
これは町長に就任した時には、すぐにでも何とかしなければならないと強く感じました」
今回の通学の猛暑対策は、対象を学校から2.5km以上離れた21人、期間も7月1日~18日、
8月29日~9月30日の35日間に限定して、6月の町議会前説明で必要性を訴えました。
その結果、議長の公用車であるミニバンと教育委員会の公用車の2台を活用して、
事業規模104万円の支援事業実施にこぎつけました。町内3校を時間差で、
約5人のグループに分けて送ります。
下校支援が始まった7月7日、同じ岐阜県多治見市では14時20分までに、
今年の全国最高気温38.8度を観測しました。「川辺町としては、重大な問題だととらえて
対策しました。公用車による下校は、できるところをまずやったということで試行期間を
兼ねています。この結果も踏まえ、どれだけ拡大していけるか。来年度以降に生かしていきます」
そのうえで、「いろんな自治体で考えていかなければならない全国的な課題だと思います」と
木下町長は訴えました。
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