「そろばんブーム」再来背景に「画面共有します」
“コロナ”で普及「オンライン教室」アメリカから参加者も
昭和の時代に習い事の定番だった“そろばん”が、いま再び人気となっています。
その背景を調査してみると、兵庫県姫路市の教室では「画面共有します」の声が。
そう、コロナ禍で普及した「オンライン教室」がその背景の1つにありました。
再ブームに伴い“そろばんの街”では「そろばん需要」に悲鳴の声もあがっていました。
昭和の時代、習い事の定番だった“そろばん”。昭和61年、教室の数は全国に
およそ1万3000カ所ありました。しかし、近年、習い事の多様化などが原因で、
教室の数は半分以下に。このまま人気がなくなるかと思いきや…去年の小学生の
習い事ランキングでなんと、そろばんが堂々の6位に。
そろばんは今や、野球やサッカーを超える人気ぶりとなっているんです。
全国珠算教育連盟 澤田悦子理事「今は幼稚園児や1年生が多い。『計算力を付けるのに、
そろばんは必要』ということを保護者も再認識されて、また徐々に復活してきてるのが現状と思います」
保護者「私たちどんどん機械に頼ってしまって、習ってましたけど計算もできないし、パパっと計算できると、
1人でおつかい行くのにも役立つかなと」
連盟の調査によると、子供にそろばんを習わせている親の半数以上が、「中学受験の意向がある」回答したということです。
兵庫県小野市は、「そろばんの生産量日本一」
小野市にある創業100年を超える「ダイイチ」
「昭和の時代の全盛期と比べると足元にも及ばない」といいますが、
1カ月およそ600丁ものそろばんを製造しています。
ダイイチでは、職人4人体制で製造を行っていますが、ことしは受注を減らしているといいます。
「忙しいですね。ちょっと手がまわりきっていないぐらい忙しい」
「“オンラインのそろばん塾”が、コロナの最中から取り入れられるようになってきましたので、
1つの要因としてあると思う」
オンラインならではのこんな光景も…。
【生徒】「分からない問題あるんだけど、4332÷76は何ですか?」
【楽珠そろばん教室 十川未咲講師】「画面共有します」
この1コマだけでおよそ40人の生徒がオンラインで参加していました。
現在オンラインの生徒数は、およそ450人にも上ります。
Q.今住んでいるところ教えてもらってもいいですか?
生徒「滋賀県に住んでいます」 生徒「兵庫県に住んでいます」」
生徒「「アメリカです!」 なんとアメリカからの受講者も。
楽珠そろばん教室 畠中卓人代表「そろばんに通いたいけど、通えない方が結構いらっしゃると思うんですよ。
世界中どこにいても、そろばんを習える環境を作れるのは、オンラインならではと思います」
取材で見えてきたのは、そろばん人気の新たな一因「オンライン教室」の存在でした。
時代と共に変化するそろばんの形。今後どのようなブームを巻き起こすのでしょうか。
https://www.ktv.jp/news/articles/?id=2214...
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