https://news.yahoo.co.jp/articles/64190b6fa12ffd792d766... 漁業が盛んな三重県の海はいま、海藻がなくなる「磯焼け」が進んでいます。焼けた海を元に戻すため、大規模に行われている公共事業。効果はあるのでしょうか。
ピラミッド型のコンクリートの塊、重さは10トン。次々に海へと沈められていきます。空から見ると、数十個が海底に幾何学模様を描いています。
これは、焼けてしまった三重の海を元に戻そうと、30年も続けられている取り組みです。
■深刻な「磯焼け」を止めるため 海に沈めたコンクリートブロック
たくさん沈めていたコンクリートの塊は、焼けて砂漠のようになってしまった海に、豊かな海藻を戻すための国を挙げた取り組みです。
(三重県 海づくり班 辻󠄀将治班長)
「コンクリートの表面が小さな多孔質の穴が開いているものもあり、それを漁場に設置して藻場の造成を図っている」
三重県では、30年前から2024年までに27か所でブロックを沈めてきましたが、磯焼けは止まっていません。
特に磯焼けが深刻な志摩市の藻場は、この10年でさらに8割減りました。
■沈めたブロックに海藻は定着している?
4月、西世古さん親子の協力で和具の海に沈めてあるブロックの様子を見に行きました。藻場の復活は、西世古さん親子にとっても重要な関心事。
(水中カメラマン 東内宏治さん)
「角張った人工物が見えてきました。大きなコンクリートブロックが、いくつも海底に沈められています」
果たして、海藻は定着しているのか…
(水中カメラマン 東内さん)
「海藻の生え方も非常に少ない感じ」
■生えていたのは厄介な海藻「自分らの代では無理だ」
確認できたのは、ピンク色の「カニノテ」という海藻。石灰質で魚などの餌にはなりません。アラメなどの海藻が付着するのを邪魔する厄介な存在です。
(父・光保さん)
「生えてないやろ。やっても無駄。言ったら悪いけど…。1〜2年で戻る感じと違うやろ。自分らの代では無理だ」
(水中カメラマン 東内さん)
「5年10年でもどうかな…」
30年にわたってコンクリートブロックを沈め続けても止まらない「磯焼け」。それでも海に寄り添って生きていく親子は、きょうも漁へ出ます。
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