エスカレーター「立ち止まり」浸透半ば、
女子高生が対策考案「うさぎをふまないで!」
定着した都市も
エスカレーターで立ち止まることを義務づけた全国初の条例を
埼玉県が施行して10月で5年がたった。県の昨年度の調査では
「立ち止まる」と回答した人は7割台で、追い越す人のために
右側を空ける姿が今も目立つ。3年前に同様の条例を施行した
名古屋市では、立ち止まる人の割合が9を超えており、
ルールの浸透に差が生じている。
さいたま市のJR浦和駅では、地元の県立浦和第一女子高校の生徒が
改善に取り組んでいる。地域課題の解決をテーマにした探究学習の
一環で「ステップにかわいい絵を描けば、踏むのをためらって
エスカレーターを歩く人を減らせるのではないか」と、ステップの上に
「うさぎの絵」を描く対策を思いついた。
校内の廊下で人の足跡など複数の絵を貼る実験を行い、うさぎの絵は
踏まれる確率が最も低いと確認。「かわいい、守ってあげたい」と
感じさせることで利用者の行動を変えられると、JR東日本に絵を描く
実証実験を提案した。
同社も賛同し、浦和駅で9月、連絡通路のエスカレーターのステップに
「ふまないで」の文字と、生徒がデザインしたうさぎが左右交互に描かれた。
うさぎの絵を踏んで前に詰めないと輸送力は改善しないが、まずは歩く人を
減らすのが狙いだという。同月下旬には、生徒自身が停止を呼びかける
音声を録音し、駅構内で流す取り組みも始めた。
利用者が絵を避けるように立ち止まる姿が増えたといい、生徒は「取り組みが
広がればうれしい。別の場所でもうさぎを思い出して」と訴える。
「仕掛け」による行動変容を研究する松村真宏・大阪大教授は「記憶にすり
込ませれば、うさぎの絵がなくても片側空けの習慣を変えられる。効果を
定着させるには、長期間にわたって多くの場所で同時に行うことも必要だ」
としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20261027-GYT1T00382...
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