兵庫・斎藤知事らを背任疑いで書類送検
優勝パレード“補助金問題” 本人は否定
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/90002731... ■斎藤知事ら背任疑いで書類送検
斎藤知事(おととし11月)
「(11月23日のパレード)ぜひ改めて私の方から寄付・クラウドファンディングへのご協力をお願いしたい」
プロ野球の優勝パレードを行う費用およそ6億4000万円に対して、クラウドファンディングで集められたのはたった2割。当時主催する兵庫県と大阪府が、カネ集めに奔走していたとみられる内部資料を入手しました。
大阪府から兵庫県に宛てたメール
「不足額8000万円は大阪、兵庫で折半。斎藤知事から声を掛けていただいて、兵庫側でも4000万円確保して欲しい」
「4000万円ずつ集めても5億円弱にしかならず、上積みがほしいところです」
企業からの自発的な寄付とは一線を画すような表現もあります。
大阪府から兵庫県に宛てたメール
「13日以降で、県の営業活動によりゲットできた会社と金額を、部長に連絡して下さい」
一連の問題となった元県民局長による内部告発文書にも、優勝パレードを巡る不正疑惑は記載されていました。
内部告発文書
「クラウドファンディングや企業から寄付を募ったが、結果は必要額を大きく下回った」
「信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った」
おととし11月、兵庫県が金融機関への補助金の増額に動き出したタイミングとほぼ同時期から、13の金融機関がパレードの協賛を決めました。
パレードの協賛は企業にとって絶好のアピールの場ですが、11の金融機関は、パレード後に協賛を決める不自然さが指摘されていました。
金融機関の一つは、当時、兵庫県の信用保証協会理事長だった片山安孝副知事がパレードの2日前に突然やってきて、「資金が足りない」と協賛を直談判されたと証言しています。
片山元副知事(去年10月)
「協賛金を集めるということと、補助金を増額するという間にはなんら相関関係はない。キックバックの事実があったかと聞かれたので、当然そのようなことはしていないとお答えした」
告発文書問題を調査した第三者委員会は3月、報告書で「パレード協賛金と補助金の間に、『キックバック』や『見返り』の関係は認められなかった」とし、捜査機関に委ねることを決定しました。
一方で、去年10月、市民団体が斎藤知事と片山元副知事を、パレードの開催費を集めるため、金融機関への補助金を増額する見返りに寄付を求めたと刑事告発していて、13日に兵庫県警は2人を背任の疑いで書類送検しました。
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