【告白】オンラインカジノで600万円の借金
30代男性「運転中も風呂も」
専門家「AIで最後は負けて終わらせる」
5月20日までは、ギャンブル依存症に注意を促す啓発週間です。
特に今、深刻な社会問題となっているのが「オンラインカジノ」です。
生活の破綻を招く実態を、経験者の男性が語りました。
オンラインカジノ経験者・たくやさん(仮名・30代)
「大きく勝ったのは1回のスピンだけでいうと、たぶん50万円ぐらい。オンラインカジノ内のお金は350万円ぐらいに。
本当に短い時間で大きく稼ぐことができる"遊び"だなと思っています。」
30代のたくやさんは2年前までオンラインカジノを頻繁に利用し、ルーレットに金を賭けていました。
7年前にネット広告を見て、手軽に稼げるのではないかと軽い気持ちで始めたといいます。
「運転中もやっていましたし、風呂に入る時はオートプレーにしてそのまま入っていました。
12時に寝ようと思ってベッドに入るものの、寝るのがもったいなくて、お金がある限りオンラインカジノをやっていた。」
パチンコや競艇による借金が原因で、自己破産を経験しているたくやさん。妻と離婚したあと、場所や時間を
選ばないオンラインカジノにのめり込むようになりました。ヤミ金にも手を出した結果、再び借金がかさみ、
その額は600万円に膨れ上がったといいます。
警察庁がことし3月に発表した調査結果では、およそ337万人が利用したことがあると推計されています。
国内で年間に賭けられている金額は推計で1兆2000億円を超えていて、事態の深刻さが浮き彫りになりました。
オンラインカジノに詳しい専門家は、AIによる分析をもとに利用者がのめり込むよう、勝ち負けなどが
操作されていると指摘します。
静岡大学・鳥畑与一 名誉教授「一つ一つのプレーが電子データとして記録されます。どういう賭けが好きで、
どういうことで興奮するか、のめり込みやすいか、勝ち負けの状況をリアルタイムで分析して、その人に
合わせたプロモーションがかかっていきます。勝つ経験もたっぷり味わわせながら、賭けを続けさせます。
やめられない状態に誘導して、最後は負けて終わらせるテクニックが非常に洗練されてきています。」
国会では15日、与野党が、オンラインカジノの規制強化に向けたギャンブル依存症対策基本法の改正案に合意しました。
オンラインカジノのサイトを開設することや、SNSなどでサイトに誘導する情報発信を禁止する規定が新たに設けられます。
巧妙に仕組まれた罠にハマれば、違法行為で身を滅ぼす。そうしたリスクを正しく理解する必要があります。
https://news.ntv.co.jp/category/life/fsd5213b3470aa42...
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