80キロで飛ぶ鳥
きっかけはリスナーからの投稿でした。
「仕事帰りに高速道路を80キロでトコトコ走っていたら、ツバメが横を同じようなスピードで飛んでいきました。
めちゃめちゃ速いですね!」(Aさん)
小高「ツバメは意外と速いよね」
つボイ「車での80キロはトコトコだけど、ツバメが同じ速さで飛んでると『すごい速い』と感じたわけですね」
同じ速さなのに、それが何のスピードなのかによって感じ方が違うというのは面白いです。
小高「確かに80キロってスピードとしてはかなり速いはずなんですけど、自分で乗っている時の体感としてはそんな感じがしないですよね。
だからツバメを見てはやっ!って思ったんじゃないですか?」
ツバメの一般的な水平飛行の速さは時速50キロほどですが、餌の捕獲や天敵から逃げる時などには時速200キロ近くまで加速することもあるそうです。
どんどん速くなる列車
つボイ「だからこそ、昔の特急列車の名前に『つばめ』というのがあったんですね」
特急列車「つばめ」は山陽と九州とを結ぶ特急として活躍し、1975年まで運行されていました。
現在は九州新幹線にその名が引き継がれ、今でも多くの人々に愛されています。
つボイ「でももっと早い新幹線が開業した時に『名前をどうするか?』となって。誕生したのが『こだま』ですよ」
「こだま」は東海道新幹線、山陽新幹線で運行する特別急行列車です。すぐに返ってくる音の響きになぞらえたその名前は、
確かにツバメよりも速そうです。
つボイ「その後さらに速い新幹線ができた。次は『ひかり』」
「ひかり」も同区間で運行する列車です。「光の速さで」なんていう例えがあるくらい、速いものの代名詞と言えばこれです。
しかしその後、最高速の新幹線が走ることになって『ひかり』と名付けた人は頭を抱えたのではないでしょうか。
これ以上速いものは地球上にはありません。
小高「だから『のぞみ』と名付けた」
つボイ「『のぞみ』という感性。これは光よりも速いだろうと」
「つばめ」から始まった命名物語は、最終的には物質や事象ではなく概念の話になりました。
https://news.livedoor.com/article/detail/28861550...
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