熱中症手前の「熱あたり」に注意…
「疲れ」「食欲低下」「不眠」など“64%超が経験”の調査も…
医師「水分だけでなく栄養補給を」
最高気温を更新する暑さが続いた6月、医師は熱中症一歩手前の体調不良
「熱あたり」への警戒を呼びかけている。だるさ・食欲不振・睡眠の質低下など、
軽症でも放置すると夏バテや熱中症に進む恐れがあるという。
対策として、エアコン使用と水分補給に加え、ビタミンやミネラル補給、
ぬるま湯入浴などで自律神経を整えるなどが挙げられている。
この「熱あたり」という言葉、作ったのは大手空調メーカー「ダイキン工業」だ。
ダイキンの調査にも携わった済生会横浜市東部病院の谷口医師に、どういうものなのか聞いた。
済正会横浜市東部病院 患者支援センター長・谷口英喜医師:
実は、暑さによる体調不良は熱中症はほんのわずかな人たちで、もっとたくさんの方々に
熱による体調不良、弊害が起こっている。「あたり」という字は、熱中症の「中」で「あたり」
と読むが、中毒、体への害という意味。熱中症につながってしまう一歩手前なんだと感じてほしい。
暑さにやられて「疲れた」「食欲がわかない」「よく眠れない」。体への弊害だけでなく、仕事や勉強、
スポーツのパフォーマンスに影響していると思う。「睡眠の質の低下」や「疲れがとれない」、
さらには「パフォーマンスの低下」など、ほとんどが病院に行くほどではない症状だという。
そう聞いて、みなさん「熱あたり」の症状、思い当たる節はないだろうか。
ダイキンが男女1万4100人を対象に実施した意識調査によると、2024年の夏に、
こうした「熱あたり」を感じた人は3人に2人、6割以上(64.6%)だった。このうち病院に行って
熱中症と診断された人は、わずか2.2%だった。
済正会横浜市東部病院 患者支援センター長・谷口英喜医師:
夏バテは色々な臓器が疲れて起こる弊害。実は熱あたりを長期間放置すると、
夏バテにつながると考えている。まず栄養をきちんと摂る。特にビタミン類やミネラル類を
十分に補う。さらにシャワーやぬるま湯のお風呂に入って少しリラックスする。
精神的なリラックス、これは自律神経を整えてくれる。
「熱あたり」の症状かな?と思ったら、こうした対策を早めに行って、熱中症に進むのを防ごう。
https://www.fnn.jp/articles/FNN/89495...
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