日本のプルトニウム保有量 約44.4トン 前年とほぼ同量に
国の原子力委員会は、日本のプルトニウムの保有量について、2024年末の時点で、
およそ44.4トンだったと発表しました。前の年とほぼ同じ量で、原子力委員会は去年、
プルトニウムなどを加工した核燃料を原発で使う「プルサーマル発電」で、新たな燃料が
使われなかった影響だとしています。プルトニウムは核兵器の原料にもなることから、
日本は平和利用の原則を掲げ、原子力委員会は、原発から出た使用済み核燃料を
再処理して国内外で保管している日本のプルトニウムの保有量を毎年、公表しています。
5日、2024年末の時点の保有量が公表され、
▽国内の保管量はおよそ8.6トン▽海外はおよそ35.8トン
の合わせておよそ44.4トンで、前の年とほぼ同じ量になりました。
プルトニウムの削減が進まなかった理由として、原子力委員会は、プルトニウムなどを加工した
「MOX燃料」を使った「プルサーマル発電」の実績がある福井県にある高浜原発3、4号機や、
愛媛県にある伊方原発3号機で、去年、新たな「MOX燃料」が使われなかった影響だとしています。
原子力委員会の上坂充委員長は「プルトニウムを減らすことは国際的にも重要で、
『プルサーマル発電』を行う計画がある原発では、地元の理解を得てプルトニウムを利用して
消費してほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250805/k1001488539...
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