乗り物酔いは「ある音」を聞くだけで予防できる…
そのメカニズムと乗り物酔いの予防法・対処法を紹介
“乗り物酔い”とは、乗り物の発進や停止の反復、スピードの加速・減速など
慣れない刺激を耳の内部にある三半規管が繰り返し受けることで脳が混乱し、
冷や汗やめまい、吐き気などの症状が出ることです。特に、子どもは三半規管が
未発達なため大人よりも乗り物酔いになりやすく、小中学生の30〜40%が
乗り物酔いになると言われています。
名古屋大学 環境労働衛生学・加藤昌志教授
「乗り物酔いが、内耳前庭の元気がなくなって起こるのであれば、そこを元気にしてあげれば
うまく発症を予防できるのではないかと考えた」「内耳前庭を元気にするような“音刺激”を見つけた」
その音というのが、滝の音に含まれる低周波の音だとか。
「大きな滝が流れる音のなかのほうに含まれているような音。その音をサウンドスパイスと
名付けているが、そのサウンドスパイスを短時間、1分とか短い時間で予防できる」
乗り物に乗る前にその音を約1分聞くと、前庭が刺激され細胞が活性化。乗り物酔いの
予防が期待できるそうで、すでに実験でも良い結果が。被験者にブランコやドライブ
シュミレーターに乗ってもらい、音を聞かせた場合と聞かせなかった場合を比較したところ、
7〜8割の人に乗り物酔いの症状が出なかったそうです。
加藤教授によると、この音が子どもにも使えるよう調整しているそうで
「少しでも乗り物酔いを防いで、遠足や社会科見学を楽しんでもらえるようになれば」
と話していました。
◆乗り物酔いの予防法と、乗り物酔いになってしまったときの対処法
予防法としては、「空腹・満腹を避ける」「十分な睡眠」「座席の位置」で、バスであれば
タイヤの真上は酔いやすいと言われているため、前から4〜5番目がいいとか。
船なら中央部がいいそうです。
対処法は「乗り物から降りる」「横になってベルトや服をゆるめ、腹式呼吸を行う」
「頭部を冷やす」「窓を開けて自然な空気で換気する」とのことでした。
https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/2025081...
返信する