■客が注意すると、男性は「クソガキ、殺すぞ」などと脅す
髪を赤く染めた若い男性が、ズボンのポケットに両手を突っ込んだまま、レジの前に立っている。
「謝れよ!」。男性は、レジの店員に向かって、こう大声を出すと、いきなり感染防止用の透明なシートを右手で叩いた。
男性は、「謝れよ!」と何度も繰り返し、「『俺が間違えた』って謝れ」と要求した。
後ろに並んだ他の客から、「列待ってるんで、すみません」と促されると、「なんだ、お前は」と振り返る。そして、鼻出しマスク姿で「殺すぞ、殺すぞ」と脅した。
その後は、店員にまた謝罪を求め、客から「1回会計終わらせてもらっていいですか?」と声がかかると、男性は、振り返って「おい! 文句言うてくんなよ、こらクソガキ」と怒鳴った。なおも、客との応酬が続き、その間に、男性は、財布を出してお金を支払うような動きをした。
男性は、レジから離れながら、「調子乗んなよクソガキ、お前」「クソガキ、殺すぞ」などと客に捨て台詞を吐いて店から出て行った。すると、客から店員に、「かわいそうに」「頑張れ」と声がかかっていた。
この1分ほどの動画は、歌舞伎町でガールズバーを経営する「たける」(@takel77)さんが2023年2月17日にツイッターに投稿した。歌舞伎町のファミマ店舗で外国人の店員に男性がクレームを入れており、たけるさんが男性に注意すると怒られたという。動画は、一緒にいた知人が撮ったとしている。
「店員がタバコを間違えたことに男性が怒っていた」
投稿した動画は、2月26日になって、ツイッター上で取り上げられ、まとめサイトもそのことを紹介すると、大きな話題になった。
たけるさんは3月1日、J-CASTニュースの取材に応じ、店に入ったときには、男性と店員がすでにもめており、店員がタバコを間違えたことに男性が怒っていたと明かした。
店員が謝罪しなかったのは、理不尽な怒られ方をしたからではないかとし、店員は納得していないような顔だったという。男性は、タバコの代金は支払っていたとした。たけるさんは、「殺すぞ」などと男性に脅されたが、「警察へ被害届出す予定はないです」と答えた。
歌舞伎町のファミマ店舗の店長は1日、取材に対し、動画はトラブルを部分的に撮ったものになっていると説明した。中国人の男性店員は、日本語も上手で、クレームを入れた男性にきちんと謝罪していたという。「立地上、このようなトラブルは日常的に起きており、店員も対応に慣れています。謝罪したのになぜ怒ったのかはよく分かりませんが、今回は、たまたま撮られてしまいました」と話した。
ファミリーマートの広報部は2日、取材に対し、「個店で起きた事象に関して、詳細含め回答は控えさせていただきます」とコメントした。
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