大阪の老舗ホテル「リーガロイヤルホテル(大阪)」(大阪市北区)が3月1日、男性用トイレの個室に「サニタリーボッ
クス」を導入すると発表。なぜ男性用トイレにサニタリーボックス? その経緯や必要性など、同ホテルの総支配人・中川
智子さんと、経営企画部・久保彩子さんに訊いた。
サニタリーボックスとは、トイレの個室に設置されている小さなゴミ箱。「汚物入れ」とも呼ばれ、これまでは生理用ナプ
キンやタンポンなどを捨てるためのものとして、女性用トイレのみに置かれることが多かった。
■ 見えづらいトイレ問題、お客さまアンケートで浮き彫りに
そんなサニタリーボックスを男性用トイレに設置するという試みは、2022年の秋頃から地方自治体を中心に活発化。民
間で取り組む企業はまだまだ少ないなか、同ホテルが本格的な導入に踏み切った理由のひとつがお客さまアンケートだった
という。
その内容は、「客室に男性用のサニタリーバッグがないために処理の仕方に困っている」というもの。同ホテルの客室には、
女性用のサニタリーバッグが用意されているが、コンパクトかつ目立たないように作られているため、尿漏れパッドやおむ
つを入れるには小さすぎるのだ。
デリケートなトピックだけに、これまで話題に上がることすら少なかったこの問題。その結果、尿漏れパッドやおむつを利
用する人が、出先でそれらのゴミを袋に入れて自宅まで持って帰らなければいけないという負担を強いられていた。
そんななか、中川さんは「そういったお声が客室であがったということは、もちろんパブリックでも存在するはずです。レ
ストランや宴会でお越しになった方がトイレを利用する際に、同じような負担を抱えている可能性を考慮し、地方自治体が
始めていることを、今こそ私たちもホテルとして取り組むべきだと思いました」と、ボックス導入への経緯を説明。
こういった試みを図るホテルはまだ少ないが、なかには手洗いスペースのそばに尿漏れパッドやおむつを捨てることができ
るゴミ箱を設置した施設もあるという。
「しかし、…続く
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b4de11c4a101c1c52241...
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