週1、2回のウオーキングでも
「死亡率が低下する傾向」京大など発表
https://mainichi.jp/articles/20230329/k00/00m/040/... 1週間に1、2日でも8000歩以上歩く人は、歩かない人に比べて死亡率が十数%低下する――。
京都大などのチームは29日、こんな研究結果を発表した。
習慣的に8000歩以上歩く人の死亡率が低下することは知られていたが、この研究は頻度に着目。
週に数日だけでも、全体的な死亡リスクや、心臓・血管系の病気による死亡率が低減する傾向がみられたという。
チームは、米国民を対象にした健康調査のデータを使い、20歳以上の3101人について、
1週間で8000歩以上歩いた日数と、10年後の死亡率の関連性を分析した。
この結果、8000歩以上歩いた日が1日もなかった人に比べて1、2日歩いた人は14.9%、
3~7日歩いた人は16.5%、死亡率が低かった。
また、心筋梗塞や脳梗塞など心臓・血管の異常による死亡率は、1、2日歩いた人は8.1%、
3~7日歩いた人は8.4%、低減していた。
この傾向は、年齢や性別に関係なく、1日当たり6000歩や1万歩を条件に分析しても同様だったという。
チームの井上浩輔・京都大大学院助教によると、「週末にまとめて歩くだけでも健康に効果はあるか」
という外来患者の相談が研究のきっかけだったという。井上助教は「『毎日歩かなくては』と自分に
プレッシャーをかけず、週に1、2日でも歩いてみては。健康のための歩行の指針として参考にしてほしい」と話している。
厚生労働省の2019年の調査では、日本で生活する20歳以上の1日当たりの平均歩数は、男性6793歩、女性5832歩。
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