傘、なぜ忘れる?心理学の専門家が提案する、
すべての持ち物にも役立つシンプルな対策
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/535324?display=... 警視庁によると、令和4年はかさ類の拾得届が28万763点も出されている。
ちょっと前まで手にしていた傘を、なぜこうもすぐに忘れてしまうのか。
ヒューマンエラーを研究している、産業心理学者の芳賀繫立教大学名誉教授によると、
理由は2つあるという。
産業心理学者 芳賀繁 立教大学名誉教授
「傘は安いからだと思います。もう一つの原因は身に着けていないからですね」
かさ類の拾得届は28万763点に対し、遺失物届は6226点と極端に少ない。
“なくなったら諦める”くらいの感覚となり、届け出が少ないと考えられる。
また、電車の中ではつり革につかまったり、荷物を抱えたり、両手が塞がってしまう。
そのため、傘の置き場に困り、濡れている傘は体から離れたところに置かれがちだ。
一度手元を離れた傘のことを考えることはほぼない。傘のことは意識からなくなってしまうものだ。
では、傘を忘れることは仕方のないことだと諦めるべきなのか。
<対策その1:体から離さない>
「1番の対策だと思います。私はよっぽど風の強い日以外は折りたたみ傘しか持っていかない。
電車に乗ったり室内に入ったりしたら畳んでカバンに入れる。そうしたら折りたたみ傘はほとんど忘れなくなりました」
<対策その2:高い傘を買う>
「大切なものは忘れない。自分にとってどうでもいいと思っているものよりは忘れにくい。
ビニール傘よりはずっと忘れないと思います」
<対策その3:時間的余裕を作る>
「電車を降りる直前まで何かやっているのはやめた方がよくて、一駅手前でスマホをカバンにしまって、とにかく降りる支度をしなさいってことです」
<対策その4:必ず目のつくところに付箋>
「自分がオフィスを出る時に最後に目のつくところ、例えばカバンに付箋を貼る」
パソコンに貼っておいても良さそうだ。付箋を貼ることで、「傘を持って帰る」という“予定”を思い出すきっかけを作ってくれる。
ーーでも、飲食店で付箋を貼るわけにはいかないですよね?
「付箋の代わりに、他の人の記憶を利用するというずるいやり方もあります」
一緒にいる人に「傘忘れっぽいから言ってね」と、その“記憶”を共有することだ。
人に伝えたことで自分も忘れにくくなる。対策の3・4は傘だけでなく、他の持ち物でも有効な方法だ。
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