復興には当然防衛力も含まれます。ウクライナは、2020年には858両の戦車を保有していましたが、
6月20日付けの情報サイト「オリックスブログ」によれば、550両を喪失したとされています。
しかし欧米からの供与やロシア軍からの鹵獲(ろかく)などで数は変動し続けており、実際戦力になる戦車が
どのくらいあるのか、当のウクライナも正確に把握していないのではないかと思われます。
上述の通り、ウクライナの戦車戦力は欧米からの供与やロシアから鹵獲で何とか維持している状況ですが、
その分、東西新旧の雑多な戦車が混じって「戦車動物園」と揶揄されるほど。主力戦車だけでもT-55、T-62、
T-64、T-72、T-80、T-84U、T-90、PT-91、レオパルト1、レオパルト2、チャレンジャー2、M1A1エイブラムスとなり、
同じ車種でも様々なバリエーションがあり、細分すれば40車種以上に及びます。
ウクライナ軍の反攻が始まっているとされますが、今のところ戦局にあまり変化が見られないのは、
これら雑多な戦車の混在状態で、数や性能に見合った活動ができていないことも一因とみられます。
復興へ向けた3つの選択肢
防衛力復興の課題は、この動物園状態の整理です。現在は戦時下であり短期的には目をつぶらなければなりませんが、
これでは兵站面からも持続的な防衛力にはなりえません。整理するにはどんな方法があるのでしょうか。
方向性ははっきりしており、旧ソ連・ロシア系列に戻らずNATO標準に準拠していくことです。しかし、それはハード、
ソフトを大幅に転換する大事業になります。
第一の選択肢は、欧米製の戦車にそっくり入れ替えることです。どの戦車を選択するかが問題ですが、
有力候補なのは市場に多く出回っているレオパルト2でしょう。ただし需要を賄えるかはわかりません。
新車もすでにノルウェーが発注しており納期がかかるうえ、コストは天文学的な金額になるでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/392695825abf8d6cf8184...
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