■「無農薬の神話 野菜・果物にも発癌性」(東京大学・唐木英明名誉教授)
有機野菜は何が良いのだろうか。
味が良い、栄養素が多いなどと言われるが、実はそれを証明した科学論文を見たことがない。
では安全性が高いのだろうか? そうでないことを示す有名な論文がある。
毒性学の第一人者であるカリフォルニア大のエイムズ教授は90年に
米国科学アカデミー紀要に次のような論文を発表している。
すべての野菜や果物は多くの化学物質、すなわち「ファイトケミカル」を含んでいる。
害虫や細菌から身を守るための天然農薬だ。
教授はそのうち52種類を調べたところ、27種類に発癌性があった。
その中にはパセリなどのメトロキサレン、キャベツなどのアリルイソチオシアネート、
ゴマのササモールなどがある。
(中略)
米国人が食べる野菜や果物の料から計算すると、毎日1人平均1.5グラムの天然農薬を食べている。
これは残留農薬の1万倍以上になる。
野菜や果物に天然の農薬と人が散布した農薬が合計1グラム含まれるとすると、
無農薬野菜はそのうち0.0001グラムを減らすだけで、天然農薬の0.9999グラムは
そのまま残っているのだ。
しかも天然農薬の約半分には遺伝子を傷つけて癌を引き起こす作用があるが、
人工農薬にはない。
このように、食品安全の立場からは無農薬栽培には何の意味もない。
野菜が持つ化学物質の危険性を避けるためには、いろいろな種類の野菜をバランスよく食べることであり、
これは昔からやってきたことだ。
(中略)
自然の物質なら安全だが、人工の化学物質は危険。
そんな話も聞くが、それは全くの誤解だ。
化学物質の作用は量で決まる。
この原則は、どんな化学物質にも当てはまる。
いわゆる健康食品も、ビタミンでさえも、食べ過ぎれば危険であることを十分に理解することが大事だ。
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