3日午後、福島県郡山市の自動車教習所で突風が発生し、車1台が15メートルほど飛ばされてほかの車に衝突したほか、風で飛ばされたもので、別の車の窓も割れるなど、少なくとも9台の被害が確認されました。
3日午後2時半ごろ、郡山市富田町の自動車教習所「西部自動車学校」で突風が発生し、敷地に止められていた教習用の車1台が巻き上げられました。
教習所によりますと、車は15メートルほど飛ばされ、ほかの車3台と衝突したあと、横倒しになって止まりました。
また、この教習所では、教習車や職員の車に、風で飛ばされたものがぶつかって窓が割れるなどして、少なくとも9台で被害が確認されました。
当時は教習中で、現場には教習生や教官合わせて10人ほどがいましたが、けがをした人はいませんでした。
教習所の職員は、NHKの取材に対し「急に風が強くなり、細かい砂や石が巻き上げられましたが、その後すぐに車が横に1回転して驚きました」と話していました。
福島県内では3日午後、大気の状態が非常に不安定となり、気象台は郡山市がある福島県中通りと、沿岸部の浜通りに「竜巻注意情報」を発表し、注意を呼びかけていました。
《教習所のドライブレコーダーには》
教習所から提供を受けたドライブレコーダーの映像には、車が回転しながら飛ばされる様子が記録されていました。
映像では、風によって渦を描くようにちりが巻き上げられていて、教習車が後方から持ち上げられるように浮き上がり、隣の教習車にぶつかりながら転がっていくのが分かります。
飛ばされた車は、運転席側のドアを下にして、滑るように移動して止まりました。
この間およそ10秒で、車が横転して止まったあとも、土ぼこりなどが渦状に巻き上がり、敷地の中にある植木が大きく揺れている様子が確認できました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230803/k1001415242...
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