7月末に、都内のホールが閉店(休廃業)したという話が入ってきました。これ自体には正直「またか」という感じで、
ここ数年の休廃業ラッシュの流れのなかではよくある話のひとつでしかありません。
閉店した某ホールですが、その後処理がいろいろと問題になっているようです。その問題とは、貯玉の清算が店舗ででき
ないと告知していることにあります。
一般的に閉店が決まったら一定の期間を設け、貯玉利用客に対して清算を促すことが求められます。「貯玉」といっても
玉は実質的に換金できてしまうので、要は「貯玉=貯金」なわけです。仮に数万発を貯玉していれば数万円の価値になるだ
けに、それを清算できないというのは常識的に考えればありえない話で、通って貯玉していた客からすれば取りっぱぐれに
なります。
閉店する多くの店が告知する「一定の期間」とは、閉店までのタイミングだけではなく閉店後もしばらくは店頭で受け付
けたりと、誠意ある対応を取ることは当たり前のことでありました。しかし、清算不可というホールが現れたのは業界の苦
境を象徴する出来事かもしれません。
関係者も閉店を知らされず夜逃げ同然の状態に…
この某ホールの店舗関係者がやっていたブログによると、どうやら関係者でさえ今回の閉店は直前まで知らなかった様子。
閉店日の前日には客寄せイベントもやっていましたし、もうすぐ導入するという新機種の告知も行っていますので、まさに
寝耳に水だったのかも。
9年前に神奈川の某ホールが同じように突然閉店、翌朝に出勤してきた従業員が法律関係者による破産した旨の告示を見
て呆然としていた……なんて話もありましたが、経営側が夜逃げ同然に閉店を決めた場合は、役職者ですら知らなかったな
んてことも珍しくありません。
貯玉補償基金に加入していても補償は一般景品のみ
さて店頭での清算を不可とした某ホールですが、それでも貯玉補償基金に加盟しているとのことで、貯玉がまるまる消え
てしまうという最悪の事態は避けられそうです。貯玉システムを導入していても、中小ホールでは基金への積み立てを行わ
なかったり滞納していたりで補償されない場合もあると聞きますから、少なくとも貯玉を考えている場合には確認が必要で
しょう(※貯玉補償基金のWebサイトから確認可能)。
なお貯玉は25万個まで、貯メダルは5万枚まで補償してくれます。ただ貯玉補償基金と加盟している店舗でも、補償され
た場合の景品交換は一般景品のみとなってしまうのです。もちろん、こういった補償してくれる組織がなかったら途方にく
れるしかないので、景品でも補償があるだけありがたいですが……。換金できるわけではないという意味では、「安心貯
玉」とはいっても、実はあまり安心できないといえるでしょう。続く→
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5132799b7dc1497f7b7b...
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