「お化けカブト」は日本最大の甲虫だった

当時５歳だった弟の山田義実（よしさね）さん（４７）＝与那原町＝は無類の昆虫好き。国頭村与那の木材のチップ工場で、数匹の幼虫をもらって育てていた。

　カブトムシやクワガタを期待していたが、異様に大きいさなぎから羽化したのは前足が異常に長く、まだ正式に発見される前のヤンバルテナガコガネだった。緑色で光沢がある体はあまりにも大きく、「お化けカブトだ」と驚いた。


正式に発見されてから４０年を迎えるヤンバルテナガコガネ（環境省やんばる自然保護官事務所提供）
　羽化したヤンバルテナガコガネは前脚の力が強く、触ると痛かった。一番のお気に入りで、服の上を歩かせるなどして一夏を一緒に過ごした。

　きょうだいがカブトムシと思っていた虫は、日本最大の甲虫で沖縄の固有種だった。２年後の８３年９月、正式に発見されてから４カ月後の８４年１月に新種と認定された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f4f855480bbe1d94b8cc...

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