酸素ボンベの問題については、ボーイングは2017年に、
「あるサプライヤーから供給された酸素ボンベの一部が正しく酸素を供給しないことが判明した」が、
「これらの酸素ボンベを航空機から除去したため、欠陥のある酸素ボンベは使用されていない」とし、
実際には航空機に搭載されていないとした。
ボーイングを退職したバーネット氏は、同社を相手に裁判を起こし、長期にわたり闘っていた。
同氏は問題を指摘したことでボーイングから名誉を傷つけられ、キャリアを阻害され、最終的には退職を余儀なくされたと訴えた。
ボーイングはこれに対し、バーネット氏は長年、退職について計画しており、退職自体も自主的なものだったとした。
バーネット氏は死亡した当時、裁判に関連した法的な聴き取りのためチャールストンに滞在していた。
同氏は先週、正式な宣誓供述書を提出。
ボーイング側の弁護士から尋問を受けたあと、同氏の弁護士による反対尋問が行われていた。
9日にさらなる尋問が予定されていたが、バーネット氏は現れなかった。
滞在先のホテルの駐車場に停められていた同氏所有のトラックの中で、死亡しているのが見つかった。
バーネット氏の弁護人は、「悲劇的な」死だとBBCに語った。
ボーイングは声明で、「当社はバーネットの死を悲しく思っている。彼の家族と友人に思いを寄せている」とした。
■飛行中のドア落下事故、ボーイングに厳しい目
ボーイングと、その主要サプライヤーのスピリット・エアロシステムズの製造基準に対してはこのところ、厳しい目が向けられている。
米アラスカ航空機が運航していたボーイング「737MAX9」をめぐっては1月、離陸直後に機体の一部が落下する事故が起きた。
「ドアプラグ」と呼ばれる非常口を覆うパネルが未使用の状態から突然吹き飛び、機体の側面にぽっかりと穴が開いた。
米運輸安全委員会の初期報告は、非常用のドアを機体に固定する主要なボルト4本が取り付けられていなかったと示唆した。
FAAは先週、ボーイングに対する6週間の監査を行った結果、「製造品質管理要件を順守していなかったとされる複数の事例」が見つかったと発表した。
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