子どもの血液型 記入欄は必要? 知らない親も多く
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240415/k1001441350... 幼稚園の名札や提出書類、小学校の防災頭巾など。新学期が始まり、
記載を求められることも。しかし、医師からは記入欄は「医学的に
役に立たない」として、そもそも不要ではないかという意見も出ています。
いったいどういうことなのか
渋谷の街で子育て中の人たちに聞いてみました
子ども30人中、半数以上の18人の血液型は“知らない”という
答えが返ってきました。
埼玉医科大学の加部一彦特任教授によると、A、B、O、ABの4つに
分けられるABO型の血液型は、1990年代ごろまでは全国の多くの
産婦人科で、赤ちゃんが生まれた時に調べて、親に知らせる
サービスが行われてきたということです
しかし新生児の検査は実際の血液型とは異なる判定が出ることがあり
「違っていた」などとしてトラブルに発展するケースもあったといいます。
こうしたことから、ここ20年ではほとんどの病院が、出生時に子どもの
血液型を調べて親に知らせることを行わないようになったということです。
やっぱり災害時や交通事故などの緊急時に備えて、
血液型は子どものうちに調べておくことが必要なのでは…?
奈良県小児科医会会長の高田慶応 医師
「輸血の際には必ず病院で詳しい血液型の血液検査をします。
病院は自分のところで検査した結果しか信じない、と言ってもいいでしょう。
家族の申告や園の書類、名札の血液型を見て輸血することは絶対にありえません。
医療者からすると何の役にも立たない情報なんです」
ハラスメントには注意
生まれた時に親が子どもの血液型が何か尋ねたところ、病院側から
『ブラッドタイプ・ハラスメント』になる可能性を指摘されたということです。
厚生労働省の『公正な採用選考をめざして』というパンフレットでは
「血液型や生年月日による星座は本人に責任のない生まれもった事項であり、
それを把握し特定の個人の適性・能力を固定化して見ることになれば、
把握されることを心理的負担と感じる応募者を生み、それが就職差別に
つながるおそれがある」として、注意を呼びかけています。
埼玉医科大学 加部一彦特任教授
「血液型を名札や書類などに記載しても、医学的には役に立たないので、
子どものころに無理に知る必要はありません。カルテには血液型を記入する
欄がありますが、空欄がほとんどです。また、よく言われる性格と血液型の
関係についても、科学的根拠は全くありません。20年ぐらいたつと、
それまで当たり前にやっていた色々なことが変わってくる、ということですね」
返信する