農家が運ぶ廃棄野菜を見た女性の『ひと言』
福島県で農家を営むSaba(@PyVSevenLucky)さんがXに投稿したのは、農業に携わる人として悲し
い出来事でした。
ある日、駐車場に軽トラックを停めていたSabaさん。すると、見知らぬ年配女性に突然声をかけられ
たといいます。
これ、廃棄するキュウリ?捨てるなら頂けないかしら?
荷台に載っていたのは、廃棄予定の傷んだキュウリ。
Sabaさんは、多忙な農繁期の合間をぬってでも、女性に事情を説明。食用としては向かないキュウリ
であることを伝えました。
しかし、残念なことにその想いは伝わらなかった模様。「傷んでいても大丈夫」と頑なに主張していた
女性は、最後には怒りをあらわにし、こんな言葉とともに去っていったといいます。
私は「廃棄するくらいなら、もらってあげる」っていってるの。
こんな農家が多いから、フードロスが減らないのよ。あなた、もっと考えて農業をやりなさい!
農家としての悲しさや怒り、やるせなさを抱きながら、Sabaさんは今回のエピソードをXに投稿。
投稿は拡散され、多くの人から「この女性のいい分は、あまりにも酷すぎる」「身勝手ないい分に絶句
した」といった声が上がりました。
農家が伝えたい廃棄野菜の事情
確かに日本では、定められた形や色、味などの品質が規格に適合しない『規格外野菜』をはじめ、廃棄
野菜が出ています。今回の女性と同様に、「どうせ捨てるならあげてもいいのに」と思っている人は少
なくないことでしょう。
しかし実際は、生産者にしか分からないさまざまな事情が絡みます。今回grapeは、投稿者であるSab
aさんに話をうかがいました。
今回の投稿への反応も含めて、廃棄野菜を単に『見た目の悪いもの』と認識している人が多いことに驚
いたのですが、農家の私からすると『廃棄品=食べられないもの』です。
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