イルカという生物は、鳴き声や容姿が可愛らしいく、口角の上がった顔のつくりが、
たまたま「“人間の表情に当てはめれば”穏やかに微笑んでいるかのように見える」
という特徴があり、それによって人間から過剰にエコ贔屓されてしまっています。
加えて、イルカの知能についても神聖視され過大評価され過ぎているきらいがありますが、
実際にはネズミと同等か、せいぜい犬・猫並みだと言われています。
カラスなども、イルカに勝るとも劣らぬ学習能力を持ち、様々な遊びを楽しみ、
道具まで使う非常に賢い生物です。
それなのに「カラスは高等動物で知性や感情があるから殺してはならない」などと
声高に主張している動物愛護団体や環境保護団体の存在を私は寡聞にして知りません。
所詮、彼らは容姿や鳴き声の美醜をもって生命を差別しているだけなのです。
「人間の感覚で可愛いく見える外見」だから、その行動を好意的に増幅して解釈し、
バイアスをかけて勝手な幻想を抱き、他の動物と差別する…それこそ人間の身勝手な
エゴの極みであり、おぞましくて吐き気がします。
また、よく「イルカが海で溺れた人間を岸まで押して助けた」等という美談も耳にしますが、
実際にはイルカには、生き物に限らず「木片」や「死骸」など「海で沈みかかっているもの」
を「支えたり押したりして運ぶ習性」があるだけで、この習性によって、溺れているときに
たまたま陸の方に押されて助かることもあれば、逆に溺れてもいないのに沖合いに押されて
遭難させられることもあるというだけの話です。
「イルカは優しくて賢い動物だから善意で人間を助けた」と解釈したいのであれば、まず、
「イルカには、溺れている人間の挙動から『危険な状態にある』と認識し、
『危険な状態にある人間を助けたい』と考え、『人間を助けるには岸まで連れていくのが解決策である』
と判断を下す能力がある」
…という前提を証明する必要がありますが、無論、そのようなことを証明した研究は
未だかつて存在しません。
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