帽子やアームカバーは逆効果?
「暑さ対策」でやってはいけない“3つのNG行動”
https://saita-puls.com/3276... イシハラクリニック副院長:石原 新菜先生
「体温が高いと体力が奪われるだけでなく、水分や栄養の補給効率が
悪くなってしまいます。せっかく補給した水分や栄養を無駄にしないように、
深部体温(内臓など身体内部の温度)と体感温度(人間の肌が感じる温度)を
下げる「クールダウン」も積極的に行いましょう」
やってはいけない【NG行動】とは
【NG行為・1】冷却シートをおでこに貼る
冷えた血液を全身に巡らせ、体温を下げることを考えると、ネッククーラーや
保冷剤で首や脇の下、鼠径部といった太い血管がある部位を冷やすほうが
効果的です。
【NG行為・2】帽子やアームカバーを長時間着用
長時間着用していると熱と湿気が内側にこもってしまい、逆効果になることも
【NG行為・3】スポーツドリンクをゴクゴク飲む
スポーツドリンクは塩分補給に有効である一方で、糖を多く含んでいるため
摂取しすぎると急激な血糖値の上昇により引き起こされる急性の糖尿病合併症
(ペットボトル症候群)を発症する恐れがあります。
【暑さ対策・1】水分補給
夏は汗だけでなく皮膚から蒸発する水分(不感蒸泄)も多くなるので、
水分補給は大切です。屋外にいる時は、深部体温も下げてクールダウン
できる冷たい飲み物でよいですが、クーラーの効いた環境では内臓を
冷やしすぎないように常温のものを飲むのがおすすめです。
【暑さ対策・2】栄養補給
汗で失われるミネラルは塩分だけではなくカリウムや鉄なども含まれるので、
スポーツドリンクやお味噌汁など塩分も含まれる飲み物を飲むようにしたり、
野菜やタンパク質をしっかり摂れるようなバランスのよい食事も大事です。
【暑さ対策・3】クールダウン
暑い環境にいることで深部体温が上がり脈拍が速くなったり、汗を大量に
かいてしまう状況は、体にとって負担がかかり、熱中症になるリスクも
上がります。深部体温を速やかに下げるには、水分をたくさん飲むよりも
氷を利用する方が有効です。
効率的なクールダウンの方法:クールダウンには氷菓などの冷たいものを
喫食して、身体を内側から冷やすのがおすすめです。
この先も日本各地で、熱中症リスクの高い危険な暑さが続きます。
油断をせず、適切な暑さ対策を行って猛暑の夏を安全にお過ごしください。
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