9月5日の午前1時ごろ、直径1メートルほどの小惑星が地球の大気圏へ突入し、燃え尽きました。本記事では、今回の小
惑星の詳細をはじめ、過去の隕石衝突についても解説していきます。
■落下前に発見できた小惑星はわずか9個のみ
地球突入への約8時間前、アリゾナ大学の研究チームは「約1メートルサイズの小惑星がまもなく地球に落下する」こと
を事前に発見しました。実は、同サイズの小惑星は2週間に1個のペースで地球に落下していますが、サイズが小さすぎ
るため事前に発見できたのは、今回を含めて9個しかないのです。そのため、今回の発見は非常に稀なことであり、天
体調査システムが高精度に機能していることを実証しています。
国際天文学連合により「2024 RW1」と命名された今回の天体は、時速6.27万kmという超高速で地球に接近しました。
そして、9月5日の午前1時ごろ地球大気圏に突入。小惑星は地表に到達する前に、フィリピン上空で燃え尽きるという結
果となりました。
約18メートルを超えるサイズの小惑星でなければ、地表に到達する前に燃え尽きてしまうと考えられています。そして、
地球の近傍を回っている大きさが140m以上の小天体は、25,000個存在すると推定されているのです。それでは、過去に
被害が出たことはないのでしょうか?
■過去に起きた天体衝突と、近傍を天体が通過した例
1908年には、ロシアのポドカメンナヤ・ツングースカ川上流の上空で「ツングースカ大爆発」が発生しました。直径
50m~60mの小天体が大気中で爆発したために、強烈な振動が発生し、爆心地から半径約30~50kmにわたって森林が炎
上し、東京都とほぼ同じ面積の約2,150平方kmの範囲の樹木がなぎ倒されたと記録されています。
続く→
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/aced295b90c9bc...
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