誰もが愛する日本のソウルフード、おにぎり。そんなおにぎりが、遠く離れたフランス・パリで今、大ブームになって
います。おにぎりを扱う専門店は、数年前からパリに存在していました。しかし現在では、フランス人が利用する普通の
スーパーマーケットでも見かけるほどに。サンドイッチと並ぶ「軽食」として、その知名度をどんどん上げています。
値段は1個が3ユーロ(約470円)前後と高めですが、健康志向のパリジェンヌを中心に、すしやラーメンに代わる日本食
として人気を集めています。
◆日本のアニメでじわりと広まったおにぎり
少し前までは、おにぎりを知るフランス人は「少数派」でした。彼らの多くは、小さい頃に慣れ親しんだ日本のアニメや
漫画の影響を受けたといいます。それでも、おにぎりは「アニメに登場する小さな三角の食べもの」という認識でしかな
かったのです。
そんな彼らも成長し、今では30~40代の経営者世代に。バカンスを利用して訪れた日本での経験を元に、パリで「おに
ぎり専門店」をオープンし、母国のフランス人に向けて「日本のリアル」を伝えるようになりました。もちろん、パリで
専門店を営む日本人経営者の努力、尽力もあります。おにぎりは、こうして少しずつその知名度を上げていきました。
◆フランス人に人気のおにぎり。3つの大きな特徴は?
パリにある「ONIGIRIZ(オ二ギリズ)」も、フランス人が経営するおにぎり専門店の1つです。「ONIGIRIZ(オ二ギ
リズ)」のオーナーは、フランス人のトムさん。トムさんによれば、「5年前はおにぎりを誰も知らなかった」とのこと
です。しかしトムさんは試行錯誤を繰り返し、フランス人好みのおにぎりを作ることに成功しました。フランス人の好み
とはズバリ、「のりなし」「ヴィーガン向けの具材があること」、そして「2つ以上の具材」です。形はもちろん、三
角形で!
「ONIGIRIZ(オ二ギリズ)」の具材は日替わりで、1日4種類ずつ販売していますが、筆者が訪れた際には「卵×ソーセ
ージ」「チキン×レモングラスとオニオンソース」「ネギ×みそ」「ツナマヨ×わさび」がありました。なお、この日
の最も人気だったのは「卵×ソーセージ」ということでした。のりを巻かない理由は、「海藻が苦手なフランス人が多い」
ため。確かに、フランス人には海藻を食べる習慣がありません。「ONIGIRIZ(オ二ギリズ)」ではのりを巻く代わりに、
フランス人にも人気のゴマ(ふりかけ)をまぶし、見栄えを良くしたそうです。
続く→
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4ea69a2fdadbb762f1e2...
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