職場での方言で生まれる“ダイハラ”とは?
使う人・使いたくない人・使われて嫌な人、それぞれの心理
・仕事の場で方言を使うのは、アリかナシか
地方から上京しても方言を使い続ける人の一方で、「標準語」がマナーという声もある。
街の人々に聞くと「標準語を使っている人に一発で伝わればアリ」
「生まれ育った環境もあり、無理に直せというのは酷だ」というアリ派の意見と、
「失礼に当たったり、なに言ってるかわからない」「最初はナシ。第一印象が固められる」
とナシ派が真っ二つに割れた。
最近では、方言を話すことで起こるハラスメントになるケースもあるという。
「ダイアレクト(方言)・ハラスメント」だ。
日本ハラスメント協会代表理事の村嵜要氏によると、「相談80件のうち5件くらいが
“ダイハラ”だ」という。強い口調で怒ったり、逆にイジられたり……。
「ダイアレクト・ハラスメント」では、「どないなってんねん!」「アホちゃうか」など
強い方言で相手に接し、注意しても直してもらえないケースも多い。また、
方言で話す相手を、「方言で話してよ」「その言い方、かわいいね」などと冷やかす・
からかう行為も見られ、相手を辱める行為に繋がる可能性や、出身地で性格などを
決めつける恐れもある。
方言をめぐっては、価値観が二分されている。「方言はアイデンティティーだ」と
考える人からは、「生まれ育った場所の言葉を使っているだけ」「日本語にも多様性がある」
「“その人らしさ”も出る」という意見がある一方で、「マナー違反だ」との価値観からは
「職場とプライベートで使い分けるべき」「伝わらない&聞き返す」「威圧的に感じる場面も」
との声が出る。
大阪府出身の山崎さんは、関西弁を使い続けている。大学卒業後は京都で就職し、
27歳で転勤のため上京したが、関西弁を貫いた。直す理由が1ミリもなく「得」ばかりだとして、
「関西弁を話している方が自分らしい」「会話のきっかけや話題になる」といった利点を挙げる。
一方で、同僚の方言に悩む人もいる。うららさんは、大学進学で北関東から上京し、
両親の影響で家では九州弁だが、仕事では標準語を使ってきた。しかし職場に、関西弁を
直さない同僚がいるという。朝礼もアクセントや訛りで理解できず、数字の数え方も
おかしく、悪気なく「アホちゃうか」と軽々しく使うことから、「方言は直せるのに、
関西人は直さないだけ」との思いを強くした。(2024/10/21)
https://times.abema.tv/articles/-/1014775...
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