「身近な鳥が絶滅危惧種に!?」
なぜいまスズメは激減しているのか?
環境省と日本自然保護協会は10月1日、スズメの年間減少率が3.6%だと発表した。
これは環境省の絶滅危惧種の基準となる年間減少率3.5%を超える数字だ。
日本人にとって身近な鳥であるスズメが、今、絶滅ペースで少なくなっている。
では、なぜスズメが激減しているのか?
北海道教育大学の三上修教授
減っている理由は「わからない」というのが答えなんですが、その中でも
わかっていることがふたつあります。
まずひとつは、巣を作る場所が減っています。古い住宅と新しい住宅を比べると
スズメの巣の数は古い住宅のほうが2、3倍多いんです。
昭和の時代に建てられた家は、隙間がたくさんありました。一方で最近の新しい
住宅は気密性が高く、スズメが巣を作る隙間がほとんどありません。もし、
隙間があったとしてもきちんとふさがれてしまっているんです。
そしてふたつ目は、やはりエサが少なくなっています。昔はなんだかよくわからない
空き地がたくさんありました。『ドラえもん』に出てくる土管が置いてあるような空き地です。
ああいう場所でスズメはエサを取っていたのですが、今は空き地があると駐車場などに
してしまうので、雑草も生えないし虫もいません。
ただ、東京の都心だけはスズメが少し増えているようです。理由として考えられるのは、
建物や電柱が密集しているためどこかに巣を作れる場所があるからです。
また、都心は屋上などに木を植えたりして、緑化に力を入れていますよね。すると、
エサを取れる場所もある。ひょっとしたらタカなど天敵もより少ないかもしれません。
そのために増えているのかもしれません。
これ以上減らさないためにまず、街中の木をムダに切らないことです。それから、
巣を作る場所が不足しているので、巣箱などを設置すれば増えるかもしれません。
https://wpb.shueisha.co.jp/news/technology/2024/11/19/125...
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