「東洋一のマンモス団地」から50年 高島平にタワマン計画浮上
高齢化進む街…板橋区と住民の思いは
東京都板橋区で、タワーマンションの建設計画が浮上している。
その場所は、建設当時、「東洋一のマンモス団地」と呼ばれた高島平団地。
建設から半世紀が過ぎ、大きく変わろうとしている中、住民たちはどうなるのか。
計画では、高島平団地の建て替え第1号として、URが旧高七小の跡地とその東隣に
タワマンを建設する。板橋区は昨年6月に住民説明会を開いた。そこで緑道を分断し、
高島通りと旧高七小東側の区道への接続計画も明かされた。
区は「低層部にスーパーなどの商業施設を誘致して賃貸住宅を建て替えたタワマンにより、
増加する車の交通量をさばくため」と説明した。
これに驚いたのが住民たちだった。
大半が分譲団地の高島平3丁目自治会は昨年9月、タワマンの高さの再考と高島通りと
区道の接続計画撤回を区に求めるよう区議会に陳情した。
しかし、昨年10月の区議会本会議で否決された。区長とURにも同様の要望書を出した。
建設見直しを訴えていた山名泉さんが、団地に入居したのは1972年。
泉さんが計画の詳細を知ったのは、昨年9月の説明会だった。泉さんは語気を強めて言った。
「板橋区は、住んでいる人の話を聞かないで、勝手に決めてしまう。歩道を車道が横切って
人より車が優先される。車いすで通る人もいるのにひどい」
「住民の意見を聞かないで超高層のタワマンを建てるなんて。日照への影響や交通量の増加が心配」
区は3月7~28日の地区計画案の公告・縦覧・意見書の募集、4~5月の区都市計画審議会への
付議を経て、6月ごろに地区計画を決定する見通し。3月の区議会では、旧高七小の解体設計費
などの当初予算案が審議される。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/38708...
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