「あんなパフォーマンスがあっていいのか」高校野球の入場行進で異例の行動
「軍隊式」に疑問を持ったチームに驚きの反響
2024年7月、青森市営野球場。夏の高校野球・青森県大会の開会式で選手たちの入場行進が始まった。
各校ごとに、ユニフォーム姿で2列縦隊となって整然とグラウンドに入ってくる。
その中で、1校だけ様子が違った。帽子を取り、スタンドに向かって笑顔で手を振りながら歩く。
まるでオリンピックの選手入場のように。先頭のプラカードには「聖愛」と書かれていた。
弘前学院聖愛高校だ。この行動は反響を呼び、疑問視する声も上がった。
野球部の原田一範監督は校風をこう説明する。
「聖愛はキリスト教を理念とする学校で、平和教育に力を入れています」修学旅行では訪れるのは原爆ドーム。
戦争経験者ら、語り部から話を聞く機会もある。だからこそ「従来の軍隊式の行進は、うちには合わないと思っていました」
選手たちも同じことを考えていた。元主将の貴田光将さんが振り返る。
「過去にそういうことがあったと自分たちがもっと知って、未来の人たちに伝えていかなきゃいけないなと思いました」
聖愛の学校関係者も、選手たちの行動を称賛した。
「学校内の管理職は大喜びでしたよ。『すごく良かった。革命的だ』って」と原田監督。保護者からも温かい声が届いた。
「オリンピックみたいでかっこいい」「かわいらしさがある」一方で懐疑的な声もあった。
青森県高校野球連盟によると、県大会の終了後に開いた会議では、ある高校からこんな意見が出た。
「あんなパフォーマンスがあっていいのか」日本高野連からは、県高野連に問い合わせがあったという。
「あのパフォーマンスは事前に知っていたのか」日本高野連の広報担当者に取材したところ、こう答えた。
「高校野球としては手と足を上げる行進をずっとやってきたが、時代とともにさまざまなことが変わってきているのは事実。
いろいろなご意見を精査し、高校野球としてどうなのか意見交換していきたい」
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