テレビで「ガンマ波サウンド」放送、認知症を抑制…
東北のCATV10局でスタート予定
東北地方17局が連携する「東北ケーブルテレビネットワーク(TCN)」は、認知機能の改善につながる
可能性がある特殊な音を使った独自番組の放送を始める。高齢化が進む中、視聴者に無理なく
長期的に認知症の予防や認知機能のケアをしてもらうことが狙いだ。
塩野義製薬とピクシーダストテクノロジーズが開発した「ガンマ波サウンド」と呼ばれる特殊な音を使用する。
「ガンマ波」は記憶や推論などの思考をしているときに現れる脳波の一種で、認知症患者の脳ではその特定の
リズム活動が弱まっているという研究がある。両社はこの点に着目して2021年末から共同研究を進め、
脳を活性化し、ガンマ波を強める可能性がある40ヘルツの音を開発した。ガンマ波サウンドは、
認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制につながることが期待できるという。
TCN加盟局では、特別番組を作り、この音を使った放送を行う。通常通り制作した番組の音をBGMと音声に分け、
BGM部分をソフトウェアなどで変調し、ガンマ波サウンドを流すという。
変調された音は本来のBGMを損なわないもので、体操番組などでの使用を想定している。
TCNの吉村和文社長は「日常で聞けるチャンスがあるのはすばらしい。テレビを通し、
少しでも多くの人にガンマ波サウンドに触れていただきたい」と話していた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250424-OYT1T50187...
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